リハビリテーション科
Rehabilitation

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リハビリテーション科

動物メディカルセンターでは犬と猫のリハビリテーションを行っています。
「リハビリテーション」とは、「再び適した状態にすること」という意味をもちます。獣医療が進歩して、動物たちにも人と同じように様々な手術や治療方法が選択できるようになりました。しかし、せっかく手術をしても、術後適切なリハビリテーションを行わなければ、運動機能が本来戻るはずの状態まで回復してくれない可能性があります。
動物メディカルセンターのリハビリチームは、アメリカのテネシー大学公認CCRP (Certified Canine Rehabilitation Practitioner) の資格を保有している、小池と中村を中心に構成されたチームでリハビリプログラムを実施しています。
CCRPとは、わかりやすく解説すると、”十分な評価に基づいた、安全で質の高い犬のリハビリテーションを提供を保証する資格”です。

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リハビリテーションの効果

リハビリテーションを行うことで得られる効果は主に下記の通りです。

  • 外科手術後の機能回復促進
  • 痛みの緩和
  • 関節可動域の改善
  • 筋力強化または維持
  • 感覚機能の改善
  • 減量

リハビリテーションのメニュー

  • 温熱療法
  • 寒冷療法
  • レーザー理学療法
  • マッサージ ストレッチ
  • 関節可動域運動
  • 引き綱歩行
  • バランス運動(バランスボード・バランスボール・バランスディスク)
  • カバレッティ(ハードル)
  • 体重免荷起立補助
  • 体重免荷トレッドミル
  • ハイドロセラピー
  • 筋肉量の測定
  • 可動域測定
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リハビリテーションの内容

リハビリテーションを効果的かつ安全にすすめていくためには、獣医師の診断が不可欠です。動物メディカルセンターでは、必ず獣医師の診断のもとに、動物の状態を常に評価&把握し、 動物の性格なども考慮した上で、個々に合わせたリハビリプログラムを作成し実施していきます。
ひとつひとつの施術には、それぞれ目的があり、何のためのリハビリテーションか飼い主様にも理解していただけるよう心がけています。 飼い主様には、ホームリハビリテーションとして、ご自宅で実施できるリハビリプログラムもお伝えしています。そして、リハビリテーションを受ける犬自身が、なるべく楽しんで通っていただけるよう、犬のメンタル面も考慮した無理の無いサポートを目指しています。

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バランス運動(ボールエクササイズ)

目的に応じて、リハビリ用のさまざまな形のゴムボールやディスクに乗せていきます。ボールやディスクを揺らしたり弾ませたり、 またその上で動物を動かしたりすることで、バランス感覚の改善や関節周囲の筋力強化が期待できます。四肢だけでなく、体幹の筋力アップにも効果的です。

カバレッティレール(各種運動療法)

ハードルのような障害物を越えようとすると、普通に歩く以上に足を大きく上げたり曲げたりする必要があります。関節可動域の改善·バランス感覚の改善筋力強化などの効果が期待できます。カバレッティレール以外にも、階段やスロープ、ジグザグ歩行などの運動療法があります。犬自身も楽しめる運動療法です。

陸上トレッドミル(歩行訓練)

動物用の最新型歩行訓練装置です。ウォーキング・ジョギングなど速さが変えられ、また上り坂・下り坂など角度も設定でき、必要な強度で歩行訓練が可能です。体重免苛装置と組み合わせて、術後のリハビリを無理なくすすめることが出来ます。ダイエットや筋力アップを目的としたエクササイズとしても実施します。

水中トレッドミル(ハイドロセラピー)

水の浮力によって、関節へかかる体重の負担を軽減した状態で運動が出来るため、痛みを最小限に抑えます。水の高さを変えることで、 目的に合わせた関節の動きを引き出す効果があり、関節可動域の改善や浮腫の軽減、筋力強化が期待できます。水圧の刺激により、麻癖などが残る感覚機能の回復を促進することも出来ます。

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CCRP保有スタッフのご紹介

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飼い主様へ

動物のリハビリテーションは、近年少しずつ認知されてきましたが、実はまだまだ新しい分野です。リハビリテーションとは、単に「足が動かないからマッサージをする」「歩けないから水中で歩行訓練する」などといった単純なエクササイズではありません。動物の病態や運動機能、神経機能などの評価をきちんと把握した上で、安全に慎重に快適に行う必要があるため、同じように見えても、個々の目的は異なります。
リハビリテーションについて興味がお有りでしたら、いつでもご相談ください。

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