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人と一緒に暮らすしている動物にとって、繁殖できない環境で発情を迎えることは大きなストレスとなります。動物メディカルセンターでは「発情によるストレスからの解放」や「病気に対する予防効果があること」また「日常生活を送る上でご家族の負担が軽くなること」を理由に早期の避妊手術・去勢手術をおすすめしています。
卵巣・子宮全摘出手術となります。
通常、生後5ヶ月~6ヶ月位から手術可能ですが、乳がんの予防効果を期待するなら、 なるべく早期の手術をおすすめします。 (1回目の発情を迎える前が最も効果的です。)
手術を受けると繁殖能力と発情出血がなくなります。抜糸までは1〜2週間です。
避妊手術は年齢に関係なく実施でき、それに伴い予防できる病気も多いです。
動物メディカルセンターでは、去勢手術や避妊手術を腹腔鏡で行っております。腹腔鏡を使用する最大のメリットは、傷口が小さくすむので、傷の治りも早く、痛みも少なく、動物たちの体に負担の少ない手術が実施できることです。詳しくは診察時にご相談ください。
【腹腔鏡による手術跡】
【通常の手術による手術跡】
全身麻酔下で両側の精巣(睾丸)を陰嚢内から摘出する手術です。生後約4ヶ月以降で手術可能となります。尿マーキング・尿スプレー予防などの行動上の効果を期待するのであれば、なるべく1才までに受けておくとよいでしょう。 開腹はしないので、 手術時間も短くすみます。 術後は、麻酔からしっかり覚醒し、回復が順調であれば、当日退院できます
手術を受けると繁殖能力がなくなります。まれに陰嚢内に精巣が降りず、お腹の中に留まっていることがあります。その場合は腹腔内から摘出します。
去勢手術は年齢に関係なく実施でき、それに伴い予防できる病気も多いです。
近年、獣医療の発達や予防医学の普及に伴い、動物の寿命が長くなり、人と同じような病気にかかるリスクも高くなってきました。中でも高齢犬の死因の47%が悪性腫瘍(がん)であるといわれ、その順位は①乳腺腫傷、②肥満細胞腫、 ③リンパ腫となっています。
乳腺腫傷に関しては早期の不妊手術で発症率を低下させることが出来るというのが近年の世界の獣医医療での常識となりつつあります。また行動上のメリットや犬猫自身のストレスが軽減されるということを考えると、交配を考えておられない場合は早期に不妊手術をされる事をお勧めします。
避妊手術や去勢手術は人工的に生殖能力を奪うため、当然ながら一度手術をしてしまうと元には戻せません。
手術にはどのようなメリット・デメリットがあるのかしっかりと把握していただいたうえで、手術を実施されるかどうか決定いただく必要があります。お悩みの際には獣医師が相談にのりますので、お気軽にお問い合わせください。