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膝蓋骨脱臼とは後肢にある膝蓋骨(いわゆる『おさら』)が正常な位置から逸脱した状態をいい、これには内側にはずれる膝蓋骨内方脱臼(Medial Patella Luxation:MPL)と、外側にはずれる膝蓋骨外方脱臼(Lateral Patella Luxation:LPL)があるが、その発生頻度は圧倒的に内方脱臼が多いと報告されております。
股関節形成不全に伴うことが多く、大型犬種に多い
治らない・歩行障害・痛みの持続・関節の腫脹・脚の変形・関節の可動範囲の低下・他の脚への過剰負荷・筋肉の萎縮・前十字靭帯・半月板損傷・股関節の異常・食欲元気消失・悪い生活のリズムなどが考えられます。つまり慢性関節炎・変形性関節症への進行いたします。
先天性・発育性・外傷性・股関節形成不全症など
グレードⅠ〜グレードⅣに分類される
体重コントロール・運動コントロール・消炎鎮痛剤・軟骨修復保護剤など→根本的には治らず
膝蓋骨を正常な位置へ戻し、脱臼しないように安定させることを目的とする手術です。
1:滑車溝(膝蓋骨の乗っている大腿骨の溝)の形成
2:弛緩した関節包、筋膜を縫縮
3:膝蓋骨と種子骨を糸で補強
4:脛骨粗面転移術:膝蓋骨からの腱が下腿骨に付着する部位の移動→脚のますっぐさを整える
5:金属(パラガード・骨ネジなど)の装着
6:大腿骨・下腿骨の変形を矯正:矯正骨切り術
正常
術前1
術後1
術前1
術後1
術前1
術後1