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悪性腫瘍(がん)の種類や悪性度、進行ステージにより取るべき対応が違ってきますので、まずは全身の詳しい検査を行います。検査結果に基づき、その子の状態に合わせた手術法を飼い主様と相談して選択していきます。
よくある症状や腫瘍科に多い症例、腫瘍科の検査方法については、腫瘍内科のページをご覧ください。
腫瘍が侵している場所や大きさ、腫瘍への血管の入り具合、その他がんによる栄養不良状態などにより、事前の検査では予期できなかった事態が起こることも十分にあり得ます。
例えば 予想以上の出血がある場合や、がんの主要臓器への癒着が著しい場合、急激な血圧の低下などが挙げられます。そのような場合に素早く対処するべく、手術中のモニタリングをしっかりと行っております。また執刀医は取るべき処置の素早い判断も行います。
手術後の状態と術創が落ち着くまでは、入院治療でしっかりと看護させていただきます。しかし、がんは「手術で取って終わり」というわけにはいきません。化学療法(抗がん剤)や放射線治療を組み合わせて行うこともあります。
継続的ながん治療を行っていく必要がある場合も、ご家族様へのインフォームドコンセントをしっかりと行い、その子にとっての最良の治療を一緒に考えていきます。
動物メディカルセンターでは、治療を頑張っている小さな動物たち、そしてそれを支えてくださっている飼い主様のために、できる限りの支援をしていきたいと考えています。
全てのがんを切除して、完治を目指すための手術です。悪性腫瘍(がん)は目に見える塊の周囲に顕微鏡レベルで細胞が広がっているため、完治を目指すためには周囲の正常に見える組織も同時に切除する必要があります。
目に見える腫瘍の塊のみを切除する手術です。良性腫瘍では、この手術で完治する可能性もあります。悪性腫瘍(がん)でも種類によっては、治療方法が変わることもあるので、目に見える塊だけを切除して検査を行います。その後、抗がん剤治療や追加の根治手術を行うことがあります。
がんの完治を目指す手術ではなく、痛みの軽減や一時的な症状の改善を目指す手術です。悪性腫瘍(がん)は進行すると完治が難しい病気ですが、緩和手術を行うことで余生を穏やかに過ごせる可能性があります。
心臓内の部屋の状態や弁の動き、血液の逆流などを調べます。心臓の内部構造や大きさの変化、血流などをリアルタイムで確認することができます。 この検査で診断を確定したり、病態を把握することができます。
心臓の治療においては心臓以外の身体の状態も把握することも重要です。心臓以外の内臓やホルモンの状態が心臓に影響を及ぼす可能性があります。
特に、腎臓は心臓病の治療を 行うにあたって重要な臓器であり、腎臓が悪いと心臓病の治療によっても影響を受けます。
心血圧も心臓病の状態と関わりがあります。心臓のお薬は血圧を低下させるものもあるため、お薬による作用が適切かどうかを確認します。
獣医療の発達とともに、悪性腫瘍(がん)への治療法、付き合い方についても多くの研究がなされ、飼い主様の選択肢は増えてきています。ここで重要なのは、飼い主様と動物たちとの一生涯を踏まえたうえでの選択だと考えています。
人のがんは近年治る時代と言われています。獣医療でも同様に、早期での発見であればあるほど治療の選択肢は増えます。まずは病気を進行させないために定期的な健康診断をお勧めします。
飼い主様と動物たちの充実した生活のために、できることを一緒に考えます。まずはお気軽にご相談ください。