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動物メディカルセンターの画像診断科では、CT(コンピューター断層撮影装置)検査、エコー検査(超音波検査)、レントゲン検査、内視鏡検査を使用し検査・診断を行います。
何か異常があった際に、まず初めに大切なことは病巣の確認であり、病気の早期発見や、短時間で手術計画が立てられることにつながります。
特にCT(コンピューター断層撮影装置)を使用した画像診断は一度の撮影で非常に多くの情報が得られるため、飼い主様により多くの選択肢や安心を提供することが可能になりました。
動物メディカルセンターでは、セカンドオピニオンとしてのご受診も承っていますので、お気軽にご相談ください。
CT検査は、レントゲン(X線)検査の一種です。
CT検査は、レントゲン(X線)検査を立体的に撮影したもので、断面図は数㎜ 単位で作成でき、観察部位を細かく切り分けて評価できるため、レントゲン(X線)検査より精密な診断が可能です。
CT検査は、動物が安静状態を保つ必要があるため、全身麻酔をかける必要があります。動物メディカルセンターでは、手術症例も多く、麻酔に多くの実績がありますのでご安心ください。
部位 | 疾患名 |
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頭部・頸部 | 水頭症 外耳炎・中耳炎 歯科疾患 腫瘍(脳・鼻腔・口腔・眼窩・耳道・甲状腺・唾液腺・リンパ節) 骨折 脳障害 意識障害 顔面の腫れ |
胸部 | 腫瘍(肺・心臓・食道・胸腺) 肺炎 肺葉捻転 気管・気管支虚脱 気管支拡張症 無気肺 気胸 肺血栓塞栓症 食道内異物 骨折 |
脊椎・脊髄・四肢骨格 | 椎間板ヘルニア 椎体腫瘍 脊髄腫瘍 骨折 脊椎奇形 |
腹部 | 腫瘍(肝臓・腎臓・脾臓・膵臓・副腎・膀胱・腸・リンパ節・乳腺) 門脈シャント結石(腎臓・膀胱・尿管) 腸閉塞・重積捻転(胃・腸・脾臓) 肝硬変 肝線維症 胆泥症・胆嚢粘液嚢腫 総胆管閉塞 異所性尿管 |
椎間板ヘルニアは、椎間板から飛び出したヘルニア物質が脊髄の神経を大きく圧迫してしまう病気で、ダックスフントなどの胴長な動物に多い病気です。
CT検査を実施し、神経を大きく圧迫している場合は手術が必要です。
脊椎の骨の一部を削り、神経周囲へアプローチする椎間板ヘルニアの手術は、病巣部の場所や圧迫度合いを知ることが重要となります。
これまでのレントゲン(X線)検査では原因部位の特定は難しく、CT検査で原因部位および状態を確認して手術を行います。CT検査により、圧迫部位をより詳しく特定できるため、傷の大きさも必要最低限で済み、手術時間も短時間で円滑に進めることができます。
肝臓腫瘍、膀胱腫瘍、血管肉腫、消化器型リンパ腫、脳腫瘍
腫瘍が体の表面にあれば視診や触診で確認することができます。また、お腹や胸の中で大きくなった場合は、レントゲン(X線)検査やエコー検査(超音波検査)でみつけることもできます。その腫瘍がどこから派生していて、血管がどのくらい入り込んでいるか、周囲の臓器をどれだけ巻き込んでいるか、腫瘍の転移を疑う塊がないかどうかを知るためにはCT検査が大変重要です。
CT検査で得られる情報をもとに、適切な治療プランを立てることができ、手術時には、より安全かつ正確な手術プランを計画することで、手術中の予期せぬ事態が防げ、手術時間の短縮へとつながります。
CT検査は完全予約制となっています。
まずはお電話(072-727-2288)よりお問い合わせください。
1. 日程を調整します。
2. 検査前日の食事は構いませんが、当日の食事は与えずご来院ください(少量のお水は問題ありません)
3. 麻酔の実施
4. CT検査(所要時間は3分程度です。)
5. お戻し(終了)
6. 後日検査結果をご報告します。
1. CT検査は全身麻酔です。
正確な画像を描出することにより、正確な診断ができます。CT検査は、動物不動化が正確な画像を描出するのには必須であり、そのためには全身麻酔が必要です。
2. 造影剤に対する副作用があります。
より正確な診断を行うために造影剤を使用します。造影剤の種類として副作用の少ない非イオン性のヨード剤を使用しますが、副作用として、稀に各臓器に対する過敏反応、腎不全、一過性の肺水腫、吐き気などの症状が見られることがあります。
内蔵の断面や心臓の動きをチェックするときにエコー検査(超音波検査)は非常に有効です。痛みは全くなく、麻酔も不要です。レントゲン(X線)検査では分からない中身の部分の情報が多く得られます。
当院では、描出能力の高い機種を導入しており、腹部の各臓器精査はもちろんのこと、心臓の状態把握にも非常に活躍しています。
レントゲン(X線)検査は、体を通過しやすい性質があり、その通過する量は組織の厚みや臓器の比重によって異なります。その通過する量の違いを影絵のように写し出すのがレントゲンです。骨折や脱臼、異物の誤食や内蔵の形態を調べる必要がある場合はレントゲン(X線)検査を行います。
動物メディカルセンターで使用するレントゲンは、高画質のデジタルレントゲンを使用します。その結果、素早く画像の確認ができ、撮影も短時間で行えるので、動物の体の負担軽減につながります。
実際の検査にお立会いただくことはできませんが、レントゲン(X線)検査後にモニターに映し出されたレントゲン画像を飼い主様と一緒に見ながら状態を説明します。
内視鏡検査については、内視鏡・腹腔鏡ページよりご確認ください。
内視鏡・腹腔鏡高度な画像診断機器を導入する動物病院は増加傾向にありますが、適切な撮影や読影の技術は担当する獣医師によって違います。近年では画像診断を専門にする獣医師や会社が存在するほど読影には技術が求められます。
動物メディカルセンターでは、CT検査の実績が多く、日本獣医画像診断学会所属の獣医師を中心に画像診断を行っています。