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2022.10.22
こんにちは。動物メディカルセンター(高槻) 動物看護師・トリマーの松田です。
バードライフアドバイザーの資格取得の際、愛鳥の健診の際に『え~!そうなんだ』と改めて
知ったことを飼い主様にお伝えしたいと思います。
土のかたまり 塩土についてです
塩土とは…赤土・ボレー粉・塩などを石膏で固めたもので
主食であるシードでは不足するミネラルを補充するため副食として
インコに与えるものの一つとして以前のインコ飼育本にも書かれて
いたのですが近年この塩土によるデメリットがあり、
基本的には推奨されていません。
◆塩土の過剰摂取によって筋胃と呼ばれる胃に砂嚢の逆流がおこり、吐き・えづきの症状を
引き起こし多量の砂が蓄積し消化器疾患の原因になることも。-グリット・インパクション-
→といい、ボレー粉、イカの甲羅、止まり木のサンドパーチも注意が必要
◆塩分過多により腎臓への悪影響につながる可能性があること。
◆衛生上の問題として、給水用の水で濡れたり、塩土の上で排泄をして湿ったままになると不衛生でカビが生えることもあり、このカビが呼吸器や肝臓疾患の原因を引き起こす可能性がある。
今のようにシードよりもペレット食という概念もなく、きちんとした診察、診断に至らず
長生きできなかった小鳥ちゃんは何かしら塩土の影響があったのか・・・
吐きもどしは男の子の愛情表現?!なんて思っていましたが違っていたかもしれません。
時代が変わりフードの改良、品質向上もあり、
市販されているから“良きもの”“与えるべきもの“
とは限らないモノもあります。
塩土に関しては与えないという選択をしてあげてよいモノだと思います。
個人判断ではなく獣医師の指示をもらってくださいね!
次回は11月12日です