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2018.04.14
リハビリテーション
こんにちは。動物メディカルセンターの小池です♪
4月も半ばになり、当院も春の予防で来院される方でにぎわって来ました。
急に暖かくなって、ぼちぼち蚊も飛び始めてきましたので、これからの行楽日和、ワンちゃんとのお出かけを考えている方は早めに予防を済ませておくと安心です。
近年は犬だけでなく、猫もフィラリア症にかかることがわかっています。
かかると重症化しやすい猫のフィラリア症、今まで予防してなかった方も今年からはしっかり予防して、長生き目指しましょう!!
さてさて、今回の本題は予防の話ではなく、実はリハビリテーションに関するお話です。
現在、茨木病院の待合室では、1月に好評だったペット参加型のリハビリ体験教室の動画を放送していますが、それをご覧になられた飼い主様から、『こんな立派なリハビリルームがあるのねえ~。』というお声を時々いただきます。
皆さんご存知でしたか!?箕面病院と茨木病院の2Fは、広いリハビリテーションルームがあって、水中トレッドミルや様々な運動療法のリハビリテーション設備が整っています。そこでは毎日、数頭のペット達(犬も猫もいます!)がリハビリを頑張っているのです。
動物のリハビリテーションは、近年少しずつ認知されてきましたが、実はまだまだ新しい分野です。2007年にアメリカで動物リハビリテーションを学んだ獣医師や関係者が発起人となって日本動物リハビリテーション集会が開催され、日本動物リハビリテーション研究会(現学会)が発足したのが始まりです。 当院では、整形外科のリハビリテーションを必要とする動物たちを多く診察してきたため、もっと以前から院長の指導のもとにリハビリテーションを積極的に行ってきました。
リハビリテーションって、単に足が動かないからマッサージするとか、歩けないから水中で歩行訓練するとか、そういった単純なエクササイズではないんですよね。その動物の病態や運動機能、神経機能などの評価をきちんと把握した上で、安全に慎重に快適に行う必要があるので、同じように見えても、個々の目的は異なっていたりします。つまり、リハビリプログラムは患者個々の完全なオーダーメイドでの作成になります。リハビリテーションに深く関われば関わるほど、奥が深い!勉強することだらけです。
そこで動物メディカルセンターを代表して私と看護師長の中村の2人が、アメリカのテネシー大学公認CCRP (Certified Canine Rehabilitation Practitioner) の認定取得に挑むこととなりました。2014年のことです。このプログラムは、テネシー大学大学院で獣医師・理学療法士・動物看護師のために開催されているカリキュラムと同様のもので、犬のリハビリテーションの臨床応用への理論的基礎を習得した認定となる資格です。
次の段階として、全ての講義を受講したら、自身でリハビリテーションを行った5症例のケーススタディを作成することになります。ここがまず第1の関門です・・。
リハビリテーションのことに興味がお有りでしたら、いつでも声をかけてくださいね。
リハビリルームってどんななの?と言われれば、いつでも喜んでご案内いたします!