ブログ
Blog

  • HOME
  • 歯科強化月間

2024.08.10

歯科・デンタルケア

歯科強化月間

こんにちは。動物メディカルセンター箕面 愛玩動物看護師の田中です。

毎日暑いですねー💦早く涼しくなってくれないかなーと思う日々です。

さて今回はうちの子シリーズをお休みして、7月に歯科強化月間のイベントとして開催したセミナーのご報告をさせてもらおうと思います!

7月13日開催:獣医師上田による飼い主様向けセミナー

「歯の基礎知識と歯周病」

 

人と犬の歯の違いやなぜ歯周病になってしまうのか。などなど為になるお話をしていただきました。皆さんとても真剣に時折メモを取りながら、聞いてくれていました。

一緒に来ていたわんちゃんたちもとってもお利口に過ごしてくれていました。(^^♪

7月20日開催:看護師岩永によるデンタル教室初級編

「お口のケアを始めよう!」

今まであまり歯のお手入れをしてこなかった方、したいけど何から始めたらよいか分からない方向けの教室でした。なかなかわんちゃんの歯のケアというのはいきなりハブラシを使おうと思っても嫌がるんですよね。なのでまずはお口の周りを触るところから少しづつステップアップして練習していきます。皆さん真剣に取り組まれていました。

7月27日開催:看護師岩永によるデンタル教室中級編

「ハブラシを使ってみよう!」

 

この日は皆さんハミガキは日頃からされていて、ハブラシの動かし方が分からなかったり、歯の裏側などの磨き方が分からないといったお悩みをお持ちの方向けの教室となりました。

看護師岩永からの説明を受け、皆さん一生懸命ハブラシで磨かれていました。真剣になるあまり、顔が怖くなってしまうことがあったので、すかさず「笑顔でしてあげてくださ~い♡」とお話しすると皆さんニコニコしながら楽しそうにおうちの子の歯磨きを頑張っておられました。

真剣に聞くときは聞き、実習ではとっても楽しく良い雰囲気で終始なごやかにデンタル教室を終えることが出来ました。

わんちゃんの歯磨きをお伝えしていると、人間の子供も一緒だなーと私は思いました。

私には小学5年生の娘と4歳の娘がいるのですが、4歳の娘がハミガキが好きじゃなくて毎日苦戦しているのですが、怖い顔して無理やりしてると泣き叫ぶし暴れてしまってたいへんですが、自分に余裕があり笑顔で歌を歌いながらとか、ニコニコしながらの方が、そういえばうまくハミガキさせてくれるなーってしみじみ思いながら聞いていました☆

今回セミナーや教室に参加できなかった方もおられると思いますが、何か困っていることがあれば遠慮なく私含め当院スタッフにご相談ください!

次回更新は9月14日です。

 

2021.10.24

歯科・デンタルケア

『先生!うちの子、歯が折れましたー!』

こんにちは!
動物メディカルセンターの獣医師の尾崎です!
今回は歯が折れたときの治療についてのお話です。
そもそも歯は折れるのか?という疑問ですが、折れます。
特に第四前臼歯と言われる奥歯が圧倒的に多いです。この歯は、物を切る役割の裂肉歯と呼ばれ、ハサミのような役割と力がかかります。
そのため過度に硬いものを噛むと「刃こぼれ」つまり歯が折れてしまいます。

原因となる硬いものには、牛の蹄や鹿の角のようなものがあります。
その他にも犬用のおもちゃや柔らかいものでも力一杯の引っ張り合いなどで歯が折れることがありますので、適切な硬さのおやつおもちゃで過度な引っ張り合いなどは避けましょう!

では、歯が折れた場合どうしたら良いでしょう?

痛がってないし、とりあえず様子みる?

・・・いやいや、人と同様できるだけ早くに病院へ来てください!

歯の折れ方によって歯の神経・血管が露出している場合があります。口の中の細菌がどんどん歯の中に入り込み、そのまま歯が折れた状態で放置しておくと、歯の根っこに膿が溜まってしまうこともあります。すぐにそのような状態にならなくても高齢になり免疫が下がってきた場合など後々、大きな手術を行わないといけなくなることが多くあります。

歯が折れた場合の治療は、大きく分けて2つあります。

『歯を残す!』『歯を抜く!』、この2通りになります。

実際歯を抜くしかないケースも多くありますが、『歯を残す』という治療が行える場合もあります!

歯を残す治療は、残せる神経は保護し、残せない神経は除去することで歯の根っこへの感染を防ぐ治療になります。すでに歯の根っこに感染がおこってしまっている場合は、残念ながら歯を抜くことになります。そのため歯を残す場合、時間が経つほど、リスクが大きくなるので、できるだけ早く受診するようにしましょう!

残した歯は、元通りとは行きませんが処置による痛みや違和感は、歯を抜くよりありません。

『歯を抜く』だけでなく、『歯を残す』という治療の選択肢が当院にはあります。

『先生!うちの子、歯が折れましたー!』という場合は、一度当院へご相談ください!

2021.07.10

歯科・デンタルケア

残りものには・・・福はないです!?

こんにちは
動物メディカルセンターの獣医師 高橋です。
最近の診察から思うことは、「コロナ禍でワンちゃんを飼う方が増えている!」ってことです。ご家族が増えるって良いことだと思います。

子犬ちゃんや子猫ちゃんとお家でいっぱい遊んでいますか?
遊んでいるときは、手だけでなく、お口も遊びに使っていると思います。
その歯、どうなっていますか?

お口の中を見るのは難しいかもしれません。
しかし、意外と多いのが歯の異常です。歯周病や歯折れ以外にも、チワワやマルチーズなど
の小型犬にある病気として 『乳歯遺残』があります。

犬や猫も人と同じように、子どもの歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)に生え変わります。
だいたい4か月齢ぐらいから生え変わりが始まります。そして7か月齢ぐらいには終えています。
生え変わりは、永久歯が乳歯の歯根を吸収しながら押し出すように出てきます。この吸収が十分に行われず、乳歯が残ったままのことを乳歯遺残といいます。

当院での例
水色に囲まれている所に注目!

細く湾曲しているのが乳歯で、
その隣にあるのが永久歯になります。

ここでよく見てもらいたいのは、乳歯と永久歯の間です。
どうでしょうか?異変が何かわかりますか?

異変は、乳歯と永久歯の間に黄色く写っているものです。

乳歯と永久歯の間はとても狭く、デンタルケアが難しいため、歯石が付着しやすい場所になってしまいます。歯石は歯周病菌が繁殖しやすい場所となり、歯周病を起こしやすくなります。また、血液を介して菌が全身へ回ることによって心臓病や腎臓病などを引き起こすこともあります。

歯の汚れって、実は怖いんです・・・。

その他に、乳歯遺残によって永久歯の生えてくる場所がずれます。
それによって噛み合わせが悪くなる「不正咬合」が生じます。
不正咬合によって、食事が取りにくかったり、飛び出た歯によって歯肉炎・歯周炎などが生じたりします。

さて、上記の子の乳歯を抜いた直後です。

抜いた場所に穴が開いていますが、数日もすると

穴もふさがり、きれいになっていますね!

では、自分ちの子のお口を見てみましょう!
乳歯・・・残っていませんか!?

7か月齢を過ぎてもグラつきのない乳歯は、ほとんど自然には抜けません。
上記のように、残しておいても福は来ませんので、抜歯をしてあげることをお勧めします。

2021.05.22

歯科・デンタルケア

歯なしなはなし

こんにちは。動物メディカルセンター 箕面トリマー、動物看護師の安田です。

春の予防は皆様お済みですか?
私の愛犬も予防をしっかり済ませました!

毎月2回のトリミングに毎日の歯磨き、
ご飯にも気を遣い、これまで精一杯の愛情を注いでまいりました!

そんな彼も今年で7歳。そろそろシニア期に入る頃
とりわけ歯に関しては綺麗に保てていると自信満々な飼い主(私)ですが、
今年は犬生で初めての歯石除去をしようと決意しました!

とはいえ、私もいち飼い主。心配です・・・
しかしながらそこは先生に一任です。

歯石除去が始まってしばらくしたら先生の手が止まり…

先生『ん??グラついてる歯があるぞ〜』
私『えっ!!?』
先生『1本だけじゃないな〜』
私『え〜〜〜!!!!』
先生『3本抜かなくちゃいけないよ』

そうなんです!!
初めての歯石除去でなんと抜歯!それも3本も!

あんなに毎日歯磨きさせてくれてたのに…

表面は綺麗に磨けていても歯と歯茎の隙間に歯石が溜まり、
除去したあとにグラつきが判明して抜歯になることも。

磨けているから大丈夫といった私の過信・・・ごめんね

綺麗に見えても実際、磨けていない箇所はある。
毎日の歯磨きに加えて、定期的な歯石除去をすることが歯を生涯残すことに繋がると痛感しました。

その後愛犬はというと・・・

歯を抜かれたことを知ってか知らずか(多分気づいていない)
いつも通りご機嫌に尻尾を振り、
何もなっかたようにドライフードをカリカリ食べてくれています!

5〜6月歯科強化月間!
この機会にご自身の愛犬、愛猫の歯石除去を心の底からおすすめします!

次回のブログ更新は…6月12日(土)です!

2020.09.12

歯科・デンタルケア

パンパンマン

みなさんこんにちは。動物メディカルセンターの動物看護師藤木です。
今回は我が家の愛猫の臣(おみ)に起こった異変をご紹介します。

その日はいつもと変わらない生活の中で、 何の前ぶれもなく 突然やってきました。

いつもはシュッとしたお顔が…

突然!!

お鼻のあたりにポコっと腫れはじめ

徐々にお顔全体が腫れあがってしまいました。

1時間

2時間

3時間

4時間

実際の写真です。
上から 1 時間おきの写真です。

変化がおわかりいただけますか?
病院に行く頃にはお顔と足先が パンパンマン に…
いつもの臣
パンパンマン臣

発熱もありじっと動かずしんどそうにしていましたが、

腫れを引かせる治療で2 日後にはいつも通りの爽やか臣(おみ)に戻りました。

先生からはおそらく何らかのアレルギー反応でしょうとのこと。

今までワクチンや食べ物でアレルギーを起こしたこともなかったためとても驚きました。

実際お顔の腫れ初めは父も母も気が付くことが出来なかったようでした。

動物は緊張すると我慢してしまう子も少なくありません。
さっきまで足を痛そうにしてたのに病院に来ると治っちゃった。
だけど家に帰るとまた痛がるといった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
少しでも異変を感じたらメモや写真や動画などで撮影記録を付けてみて下さい。
どの様に変化したのか・何時に起こったのか・など細かく知ることで診断の役に立ちます。
ワクチン後や何か新しく食べるもの、外へお出かけなどされた際はよく様子をみてあげましょう!!

次回のブログ更新は…9月26日です。

2020.03.14

歯科・デンタルケア

満員御礼!デンタルケア教室!

こんにちは!動物メディカルセンター箕面 動物看護師の五之治です。
毎日寒暖差の激しい日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
早く暖かくなってほしい!と思う反面、花粉に悩まされる日々が迫ってくる恐怖も感じております。


さて今回は、先月2月に動物メディカルセンター箕面にて開催された
デンタルケア教室の様子を、お伝えさせて頂こうと思います。

こちらのデンタルケア教室 第1回、第2回 と2回に分けて開催いたしました。
どちらもなんと定員Max!おかげさまでたくさんご参加頂き、
皆様おうちの子の歯について、とても関心を持っていただいてるんだなあ!と、
スタッフ皆嬉しく思いました。
今回の教室、わたくし五之治は第2回デンタルケア教室を担当いたしました。
なので今回は、第2回デンタルケア教室の様子をお伝えします。

皆さま熱心な飼い主様ばかりで、
もうすでにデンタルグッズを、一式そろえてくださっている方もいらっしゃいました!
今、世の中にはたくさんのデンタルケアグッズが販売されています。
ただ、その中でおうちの子に合ったグッズを見つけてあげるのが難しい…と聞くことが多いです!
そんなお悩みや、とっておきのデンタルケアグッズを紹介するべく、お話させていただきました!

前置きのあとは…もう実践からスタート!
まずは、歯みがきの手順からおさらいです!実際に触ってもらいながら、一緒に行いました。

≪はじめに少し確認です!≫
デンタルケアデビューにあたり、
歯みがきといえば…歯ブラシ!よしっゴシゴシ~!…といきなり歯みがきを始めてはいませんか!?
もちろん目指すは歯ブラシですが、ペットちゃん達にとって何が何だかよくわからないものがいきなり口に
入ってくるのは、とても怖いものです。
一度怖い思いをしてしまうと、次に安心してもらえるようになるまでは相当な時間がかかります。
そのため、ゆっくりステップをふみながらケアを始めてあげてください!
何より歯みがきケアで大切なのは“焦らない心”そして“愛情”です!

…そんなお話をさせてもらいながら、ステップ1 口周りをさわる からスタート!
皆さますんなりとクリア
そして徐々にレベルup!
どんどん難易度は上がっていきますが、皆さましっかりとついてきてくださり
正直に言いますと、ここまでクリアしていただけるとは…!とびっくりしました。
それと同時に、おうちの子と素敵な信頼関係を築けていることがよく伝わっていき、嬉しく思いました。

他にも、その子に合った歯ブラシのサイズの選び方や、磨くときのブラシの当てる強さなど
小ネタをはさみつつお話させてもらい……あっという間の30分でした!!
はじめはわたくし、少しばかり緊張しておりましたが…(笑)
皆さまの熱意を感じ、私自身とても楽しくお話できました。

最後になりますが、
お口の健康はその子の寿命にもつながります!
大切な小さな家族とすこしでも長く、素敵な思い出を作ってもらえますように…
まずは出来る事から。お口のケアを始めましょう!
いつでもご相談などお待ちしております。

また6月の歯科月間にもデンタルケア教室の開催を予定しております。
ぜひ、ご参加ください!

2019.11.23

歯科・デンタルケア

毎日コツコツ歯磨き練習~♪

こんにちは! 動物メディカルセンター箕面 動物看護師の山中です!
私は動物看護師1年目なので、様々な面で飼い主様により近い目線で感じていることが多いと思います。
そんな私が今回お話ししたいのは、「愛犬の歯磨き」です。

私の家には12歳になるパピヨンの男の子、コロンがいます。

 

☆性格
年を重ねて寝ることが多くなりました。人見知りしますが、
二回目からは急に人懐っこくなります。

☆好きなこと
ごはん・おやつ・おさんぽ・お洋服を着ること・抱っこ

☆嫌いなこと
爪切り・シャンプー・慣れてない人に抱っこしてもらうこと

 

 

私は今まで、家の子に歯磨きをしたことがありませんでした…
動物に歯磨きをすることの重要性が私自身あまり分かっていなかったからです。

しかし、動物看護師として働き始めて約8か月が経ちましたが、その間実際に
歯周病が悪化してご飯を食べにくそうにしている猫ちゃんや、頬っぺに穴が開いてしまって痛そうにしている
ワンちゃんを多く見てきました。

その様子を見ているうちに、防ぐことのできる病気に対してはしっかり予防してあげることが大切だなと強く感じました!

そして、ついに私も家の子との「歯磨きトレーニング」を始めました。
実際にお家でしている様子をみてください。

1、 お口タッチ
まずは指で、お口周りや歯ぐき、奥歯のタッチを順番にしていきます。
上手~!と褒めながら、ご褒美におやつをあげて順調に進んでいきました。

2、 歯磨きシート
次は歯磨きシートにチャレンジしました! コロンはこれが苦手でした。
何か変なものが口の中に入ってきてびっくりしたのか、
初めての時は引きつった表情になってしまいました。

写真はだいぶ慣れたころです。
指にシートを巻いて、歯に一秒タッチ
できるたびにご褒美と上手~!の声掛けを頑張りました。
 

おやつが欲しいからか、嫌な顔をしますが抱っこされに毎回近づいてきてくれるようになりました(/・ω・)/

3、 歯ブラシ&歯磨きジェル
少しずつシートには慣れてきたので、歯ブラシと歯磨きジェルを使ってみました。
私は正直、はやく歯ブラシを使ってみたかったのでとても楽しみでした( *´艸`)
しかし結果は… 歯ブラシ拒絶でした。 やっぱりスムーズにはいきませんね。
でも、歯磨きジェルはチキン味が美味しかったのか、ぺろぺろ舐めてくれました!
またシートの時のように、一秒タッチから地道に頑張っていこうと思います。


コロンは、仰向け抱っこが好きなのでこの体勢でやりました!
お座りが好きな子や、椅子の上が落ち着く子もいると思います。これからもいろんなやり方を試行錯誤して、歯磨きができるように少しずつ頑張っていこうと思います。
まだ歯磨きをしたことがない方や、今練習中という方は一緒に頑張っていきましょう!

歯磨きについてご質問がある方は、スタッフまでお気軽にお声掛けください。
私も歯磨きを実際にやってみて、難しさや根気のいるトレーニングだな!ということを感じました。
自分が歯磨きをするときのように、シャカシャカ磨きたくなる気持ちはありますが、まずは歯ブラシが好きになることを目標に本当に少しずつ慣らしています。
お悩みを共有しながら、楽しく歯磨きできるように一緒に考えていけたらと思います。

当院には、歯磨きグッズがたくさんあります!

色々見ていると歯磨きも楽しくなってきますよ。

2019.04.30

歯科・デンタルケア

おうちの子、歯磨きしていますか?

みなさんこんにちは、北大阪ペットメディカルプラザの看護師溝口です。

いきなりですが、おうちの子の歯磨きはしていますか?
動物も歯磨き?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
犬も猫も人と同じように歯石が溜まって歯周病になります。また、歯周病菌が心臓病や腎臓病を引き起こす原因になることもあります。
歯垢が歯石に変わる期間は2~3日と言われているので、毎日の歯磨きが理想です!

*歯磨きの方法*
➀まず口周りを触ることに慣れてもらう。
触ることができたら、すぐに褒めておやつを与えます。慣れてきたら唇を少しめくってみたりしてください。

       

②口周りを触れるようになったら、次は歯を触ってみます。
初めは触りやすい犬歯から。優しくそっと触って、できたらおやつを与えます。少しずつ奥歯まで嫌がらずに触れるように練習しましょう。

③ガーゼを指に巻いて優しく歯を触る。
ガーゼを巻いた指が歯に触れたらすぐにおやつを与えます。犬歯、奥歯、前歯など毎日少しずつ慣らしていきます。

④歯ブラシを使って磨く。
③の時と同じように、まず歯ブラシが歯に触れたらすぐおやつを与えます。徐々に歯ブラシを歯に当てる時間を延ばしていきます。そして1本、2本と毎日少しずつ磨く本数を増やしていきます。

☆歯磨きのポイント☆
・動物も人もリラックスしている時に行う
・無理やり触らない
・嫌がる前におしまいにする
・できたら必ず褒める

歯磨きは毎日コツコツ少しずつすることが重要です。
初めは毎日のスキンシップとしてお口に触る練習をしましょう♪

近年では3歳以上のわんちゃんと猫ちゃんの約80%が歯周病をもっていると言われています。歯磨きをすることで日々蓄積する歯垢を除去することが、一番の予防・治療になります。
それでも取りきれないものは当院でスケーリングをしてピカピカにしましょう!!

    

歯磨きのことでお悩みのことや、相談したいことがありましたらお気軽にスタッフにお声かけください♪その子に合った歯磨き方法を一緒にお考えします!

2017.01.14

歯科・デンタルケア

虫歯じゃないんです、高齢猫に多いネックリージョン

こんにちは!動物メディカルセンター(箕面、茨木)の獣医師 尾崎です!
いきなり「ネックリージョン」などと聞きなれない言葉ですが、日本語では破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう)や歯頸部病巣(しけいぶびょうそう)のことを言います。歯冠(歯の見えてる部分)が破壊されて、歯根(あごに埋まってる部分)が吸収されてなくなるということを言います。この病気は歳と共に増え、臼歯(奥歯)に多くできると言われています。


【猫ちゃんの歯】

よく、虫歯と間違われますが虫歯とは違います。虫歯は細菌が原因ですが、ネックリージョンは現在のところ原因不明となっています。そして歯頸部、いわいる歯と歯肉の境の限られた部分に吸収が起こります。


【ネックリージョンと歯肉炎】


【重度の吸収病変と歯肉炎】

日々の診療で割と多くみられますが、明かな症状が見られないことも多くあります。また、病変部に歯石がたまりやすく、歯石を除去するとネックリージョンが見つかることも多くあります。歯石がたまり、歯肉炎を起すと、口臭、歯の痛み、口の不快感、食欲不振などの症状がみられる場合があります。歯肉炎や歯根部の状態を評価したうえで、食欲不振などの症状がある場合は、抜歯が必要となります。

ネックリージョンは、歯石除去のときや、日々のお口のケアの時に偶然見つかることもあります。しかし、お家で猫ちゃんのお口の中をしっかり見るのはなかなか難しいかもしれませんね。お口のチェックなどお気軽にご相談ください。

次の更新日は、1/28です。お楽しみに!!!

2016.03.12

歯科・デンタルケア

ウサギの歯についてのお話

動物メディカルセンター獣医師の原田です。

今日はウサギさんの歯についてお話したいと思います。

ご存知のとおり、ウサギにとって歯はとっても大切です。

歯に不具合を生じると様々な問題が発生します。

ウサギの歯の病気は、ウサギの疾病の約20%という報告があり、発生頻度はかなり
高くなっています。特に小さめのウサギで雌よりも雄に多いこともしられています。

ウサギの歯は犬猫とは異なり「常生歯」もしくは「無生歯」といわれ、一生伸び続ける性質を持ちます。

よって正常な噛み合わせが保たれていなければ不正咬合(歯が伸びてかみ合わせが悪くなること)が起きるということです。

<不正咬合の原因>

・遺伝的要因

・食事内容
ペレットの与えすぎ(咀嚼回数の減少)
硬い食餌
食餌中のカルシウム不足・飼育環境

・外傷、歯の病気の有無
顎骨骨折、破折(歯がおれること)
歯周病、歯の感染
腫瘍

image2 image3image1

以下の症状があれば注意が必要です。

いくつ当てはまるか、チェックしてみてください。

 食欲不振

 体重減少

 よだれが多い

 口をくちゃくちゃする

 鼻水がよく出る

 歯ぎしりしている

 便が小さい

 涙や目やにがよくでる

 口の周りが皮膚炎

 口周りを触られるのを嫌がる

 呑み込みが困難

 元気がない

 開口呼吸している

 下痢をしている

いずれも歯のトラブルで来院された子に多く見られる症状です。特に食滞などは歯が

大きな原因の一つになっていることも多いです。ウサギさんの健康と歯は直結してい

るなあと実感しています。

3つ以上当てはまるようなら一度健康チェックに来てくださいね!

次回は3月19日にアップ予定です。

2016.01.05

歯科・デンタルケア

~健康の歯は長生きする秘訣!犬のハミガキしてみよう~

あけましておめでとうございます。
2016年も動物メディカルセンターはスタッフ一丸となってお家の子の健康を守っていきたいと思っております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年1つめのお話は動物メディカルセンター高槻 看護師の池田です。
今回は歯磨きの仕方についてお話します。

動物が歯磨きなんかする必要があるの?と思っていませんか?

犬も猫も人間と同様に、放っておくと歯石がたまって歯周病になり、進行するとアゴの骨が溶けて折れることもあります。
歯周病菌が悪さをし、心臓病や腎臓病、糖尿病など全身の病気の原因になります。
長生きするためには歯の健康が欠かせません。

◎歯磨きの方法

☆まずは口を触ることに慣れさせてから!
はじめから歯ブラシでゴシゴシ磨こうとすると、嫌がったり場合によっては攻撃的になることがあるので、最初は口を触ることから少しずつ時間をかけて、慣らしていきましょう。

①口の周りを触る練習をします。フードやおやつで気を引きながら少し触り、触ることが出来たら、すぐに「いい子!」とほめておやつを与えます。

慣れてきたら唇を少しめくります。犬歯を見るときは唇を上に、奥歯を見るときは後ろの方向にひっぱります。

②口の周りを触れるようになったら、今度は歯に直接触ってみましょう。人差し指に濡らしたガーゼを巻きます。おやつで気を引きながら、指を歯に一瞬当てておやつを与えます。

慣れてきたら、少しずつ大きく唇をめくり歯を触る時間を長くしましょう。
一気にすべての歯を磨こうとしないで大丈夫です。
ガーゼを巻いた指で歯を触られても大丈夫な状態に徐々に慣らしていきます。

③ガーゼ磨きができるようになったら、次は歯ブラシを使ってガーゼの時と同じ手順で試してみてください。

また当院では、口をすすぐ必要のない犬猫専用のハミガキペーストをおススメしております。


歯磨きペーストは歯垢を分解する酵素が入っていて、歯磨きができない子はそれを舐めさせるだけでも、口の中に広がるので効果的です。

動物の口の中は、歯垢が歯石に変わる時間は2~3日間と言われています。
歯磨きは、理想は毎日ですが最初から気合いを入れて毎日すると歯磨きをやめてしまう方もいるので、
最初は最低でも3日に1回は歯磨きをしてあげてください。
慣れてきたら、2日に1回にしたり回数を増やしていきましょう。

私の愛犬も毎日歯磨きを頑張っています。
なかなかうまく出来ない場合は、いつでもスタッフまでお尋ねください。

2015.11.11

歯科・デンタルケア

愛犬の歯が折れてしまった!!|動物メディカルセンター(大阪・箕面・茨木・高槻)

こんにちは、動物メディカルセンター箕面、獣医師の原田です。
近年、獣医学が発展し、寿命が伸びて長生きをする動物たちが増えました。
当院での最高長寿ねこは26歳、ワンちゃんは21歳!!
ワンちゃんやネコちゃんのも歯磨きをして、歯周病を予防する時代です。
動物メディカルセンターに来院されるワンちゃん、ネコちゃんには、小さいうちから、しっかりと丁寧に正しい歯磨きの仕方をお伝えしてきました。
その介もあってか、小さい時から来ていただいている子達は歯周病が少なく、高齢になっても、歯がすべて残り、自分の歯でゴハンを食べている子たちが多くいます。

しかし、どんなにお口の健康に気をつけていても、
偶発的なトラブルを避けることはなかなか難しいものです。
特にワンちゃんは噛むことが大好き!
なんでもガジガジ、ガジガジ・・・

さあ、今日も歯磨きの時間!
いざ歯磨きをしようと口の中を覗いたら・・・・

歯から出血?!?!

この状態は歯が折れて中の神経が
見えてしまっている状態です。
神経がみえてしまっているので激痛が走ります。
どうしたら??
まずは見つけたらすぐに病院に来てください。
折れ方にもよりますが、歯を抜かずに残せる場合もあります。
時間が経ってしまうと感染を起こしてやむなく抜かざるをえないことも。
動物たちのお口の健康を心より願っています。

犬の歯のことでお困りのことがありましたら、
是非一度大阪の動物病院、動物メディカルセンター(箕面、茨木、高槻)にご相談ください。

アーカイブ