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2023.11.11

シニア・介護についてリハビリテーション

足が踏ん張れない・・

こんにちは。
しつけとリハビリテーション担当の小池です。

若い頃はドッグランを全力疾走しても疲れ知らずだったワンちゃんも、年齢を重ねてくるとあまり走りたがらなくなることがあります。歳のせいかしら・・と思っていると、『走らない』のではなく、『走れない』状態に気付く場合もあります。

あなたのワンちゃん、しっかりと足を踏ん張れていますか。

加齢による筋肉量の変化や体力の衰えなどによって、うまく踏ん張れないという状態になることもあります。
また、関節炎や神経疾患などの病気がきっかけで、踏ん張りがきかなくなる事もあります。

最近急に踏ん張りが弱くなってきた院内アイドル犬のぼんちゃん。

 

踏ん張れなくなると、何が問題になってくるのでしょうか。

・滑りやすい。ふらつきやすい。こける。
・排泄のポーズがとりにくい。
・排泄時の腹圧がかからないためうまく排便できない。
・起立時に時間がかかる。
・散歩中でもすぐに伏せの姿勢になる。
・歩行が困難になってくる
・運動量が低下=筋肉量低下がすすみ、介護が必要になる可能性も。

座る時に、ゆっくり時間をかけて慎重に座るぼんちゃん。

放っておくと、将来寝たきりの状態になってしまうこともあります。
愛犬の踏ん張りがちょっと弱くなってきたかも、と思ったらすぐに対策を立てましょう。

その1)まずは、痛みや病的な原因が無いかどうか、必ず診察を受けましょう。

その2)適度なエクササイズ
筋肉の低下を防ぐための運動やお散歩を見直してみましょう。
オスワリ&立ってなどのコマンドを使ったエクササイズもおすすめ。

その3)リハビリテーション
弱った機能を回復させるためのリハビリテーションが効果的な場合も多いです。
マッサージやストレッチ、バランス運動など様々なリハビリがあります。

その4)サプリメントや食事の見直し
口から摂取する栄養で体は作られています。様々なサプリメントや食事がありますので、今の状態にあったものを選んでもらいましょう。

その5)サポートグッズをうまく使う
滑り止めマット、滑り止めのついた犬用の靴や起立補助のためのハーネス、姿勢保持を補助するようなグッズもたくさんあります。

うちの子、最近踏ん張る力が弱くなったかも・・と思ったら、すぐに当院にご相談ください。
将来、出来る限り自分の足で最後まで歩けるように、気づいた時から身体のメンテナンスを始めていきましょう。
踏ん張りが弱くてかなり進行してしまった場合や介護が必要な場合も、少しでも快適に楽しく日常を過ごすための提案はたくさんあります。

どうぞ、いつでもご相談ください。

楽しくリハビリしているぼんちゃん

2022.12.10

シニア・介護について

素敵なシニアライフを

動物メディカルセンター茨木 動物医療ケアスタッフの五之治です。

毎日寒い日が続いており、冬本番が近づいてきているなあと感じます…

寒いのも暑いのも苦手な私にとって、辛い時期がやってきました(;_:)

 

さて、茨木病院では9月~11月で秋の健康診断キャンペーンを実施いたしました!

併せて、敬老月間として、15歳以上のワンちゃんネコちゃんを対象に、

敬老をお祝いする、写真撮影をさせてもらいました!(ちゃっかりスタッフも一緒に入ってます(笑))

そのお写真にコメントを添えて…ささやかな贈り物をプレゼント♪

皆とても良い表情♪ご家族様の愛情をたくさん受けて過ごしてきたのが伝わり、幸せな気持ちでした♡

では今回は“敬老”に焦点を当てたお話を…!

生き物は皆、刻一刻と歳を重ねていくものです。お家の小さな家族もまた、歳をとります。

それは決して抗えるものではありませんが、その時をより良いものにしていく事は出来るはず。

健やかなシニアライフを過ごしてもらうために、いくつかポイントをご紹介します!

 

〇ごはんの前には“おすわり”“おて”を

→シニアになると、教えていたおすわりなどを、してもらう機会が減った。とのお話をよく耳にします。号令をしてきっちりと。の若い頃の習慣が、毎日の事となるとだんだん薄れていくのだと思います。ですが!脳トレにはこの行動は最適☆彡

また、座ったり立ったり…手を上げたり…体幹トレーニングにも◎

 

〇嗅覚を刺激しよう

→感覚器で、1番最後まで残るとされているのが嗅覚!その嗅覚を利用したトレーニングがおすすめです★

 

〇心地よい散歩を

→その子のペースに合わせて、外の空気を感じてもらい、気分転換させてあげましょう。

太陽の光は、人と同じく動物にとっても精神的なエネルギー源です!歩行が困難な子であっても、抱っこなどで、リフレッシュしにお外に連れ出してあげましょう♪

 

〇フードの見直し

→ライフステージに合わせたフードを、選んであげましょう。

粒の大きさ、硬さも要チェックです!食べにくそうにしてないですか?

 

〇サプリメントを試してみる

→関節を保護してくれるものや、シニア期ならではのお悩みに特化したものまで…

当院でも取り揃えております。お気軽にご相談ください♬

 

〇定期的な健康診断を

→身体の異常があっても、無理して隠してしまう子は多いです。

異常無しなら安心。もし何か見つかれば早期発見で治療をスタートできます。

 

シニアライフをより良いものにして頂けるよう、少しポイントをお伝えしました♬

でも、1番大切で重要なのは“愛情”です♡

これからも、毎日たくさんの愛を注いであげてくださいね♥

 

 

次回の更新は、12/24(土)です♪

 

 

2022.07.23

シニア・介護について

シニア生活楽しもー!!

こんにちは 動物メディカルセンター箕面スタッフ藤木です。

 

猛暑の中いかがお過ごしでしょうか。

今回も我が家の長男スパークの生活をご紹介したいと思います。

 

前回ご紹介したのは2021.09.25投稿の「ノーズワーク始めました!」

ノーズワークも6回まで終了し、スパークの日常生活の動き方も変わってきました。

 

○ スパークのプロフィール

 

犬種 ミニチュアダックスフンド (チョコダップル)

性別 オス

年齢 13歳

疾患:白内障・網膜変性・水晶体脱臼・皮膚炎

お散歩・おもちゃ遊び大好きな元気いっぱいなおじいちゃん

2021から視力がなく若干光を感じているぐらいになってしまい、大好きだったお散歩も途中途中で止まってしまったり、動かなくなってしまったりと不安そうな日々を送っていたので去年から「ノーズワーク」を始め、最近ではお散歩でも広めの道ならシッポを振りながら走れるようになりました。(わかりづらいですが彼は走っています(笑))

 

おじいちゃん犬なので家では寝てばかり…

体重も7.5㎏から8.5㎏と増加!!!

このままではいけないとシニアリハビリ始めました!!

マッサージとストレッチ中

よろしくお願いいたします❤

めっちゃ気持ちよさそー

お家でもストレッチとマッサージを始めるようになり足運びや、日々の体の動きもスムーズに動くようになってきました。

 

○目が見えなくなってから気を付けている事もいろいろあります。

 

・家具の配置を変えない

家の中の家具配置は覚える事が出来るため新たに動かしてしまうとまた覚え直さないといけなくなるため、目が見えない場合はかぐ移動などは控えるようにするとよいですよ!

 

・よく声をかける

いままではアイコンタクトや身振りなどでコミュニケーションとれていたけれど今は見えないのでたくさん声かけをするようにしています。

 

・触る時はお尻のあたりをまず触る

頭を急に触られるとビックリして後ろに下がってしまう事があるので声を掛けながらゆっくりお尻のあたりを触るようにしています。

 

○愛犬がシニアになって

 

出来なくなったから仕方ないで終わらず、出来ることを減らさないように心掛けています。

どうしたら上手く生活できるか?

どうしたらスパーク自身が楽しく過ごせるかを日々も模索中です!!

当院では今年も9月~11月に秋の健康診断を実施予定なので今年も受けようと思っています。

7歳を越えたワンちゃんは毎年の健康診断おすすめします。

ぜひ皆さん健診受けましょう。

 

シニアでお困り事がありましたら当院スタッフまで気軽にお声がけ下さい

出来るかぎりのサポートをさせて頂きます。

 

次回のブログ更新は8/13予定です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めっちゃ気持ちよさそー

 

 

 

 

 

 

 

 

2021から視力がなく若干光を感じているぐらいになってしまい、大好きだったお散歩も途中途中で止まってしまったり、動かなくなってしまったりと不安そうな日々を送っていたので去年から「ノーズワーク」を始め、最近ではお散歩でも広めの道ならシッポを振りながら走れるようになりました。(わかりづらいですが彼は走っています(笑))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021.02.13

シニア・介護について

シニアリハビリテーション

こんにちは。
動物メディカルセンター箕面病院、動物看護師 中村です!

私は当院でリハビリテーション科に所属する動物看護師です。
最近、高齢犬に対する「シニアリハビリ」を希望する患者様が増えてきたと感じています。

では、シニアリハビリを詳しくご紹介していきましょう!

まずは、診察において獣医師に身体検査をしてもらいます。
高齢期に入ると、
免疫力の低下、肺の機能低下、循環器の疾患、ホルモンバランスの不調
など様々な変化が起こります。
年に1~2回の健康診断を受けられている方は安心ですね。
運動機能だけでなく、基礎体力を評価し、
「生活の質の維持」がどのようにサポートできるかを判断するためにはとても大切なことです。

獣医師からシニアリハビリを受けても良いと診断がでれば、
次は担当の動物看護師による「日常生活動作」の確認をします。
「日常生活動作」の基礎は、食事・整容・更衣・排泄・入浴・移動です。

食事…食事を食べているときの姿勢は?嚥下はどの程度できているか?飲み込みも筋力低下により弱くなります。

整容…動物は自分の身体を舐めるという行動をとります。どこまでできていますか?

更衣…服を着せたり、ハーネスや首輪など装着したり、姿勢の変化はどうですか?

排泄…排尿・排便姿勢はどこまでできますか?

入浴…トリミングなどでの体力は保てていますか?姿勢は維持できますか?

移動…ちょっとした段差などでつまずくことはないですか?
自分の寝床まで自分で歩いて行くことができていますか?

次は姿勢の確認、筋肉量測定、関節可動域の確認をおこないます!
姿勢は日常生活のクセや運動器の障害によって変化します。
常に一緒に生活していると分からないくらいの変化は積み重なって、
クセのある歩き方や使いやすい方の肢だけ使い、筋肉量に差が生じます。

総合的に評価をし、獣医師と相談しながら
適切な運動療法の提示と日常生活のケアの提案をおこないます。

たとえば、しっかり運動をおこない筋力・体力アップを目標にする子もいれば、
軽い運動とストレッチ&マッサージ、そしてお家での生活アドバイスをおこなう場合もあります。
さらに、簡単なマッサージのみでお家での介護のアドバイスを重点的におこなう場合もあります。

「ロコモティブシンドローム」って聞いたことありますか?

ロコモティブシンドロームとは、英語で移動することを表す「ロコモーション(locomotion)」、移動するための能力があることを表す「ロコモティブ(locomotive)」からきた言葉で、運動器の障害によって移動機能の低下を起こした状態のことです。

運動器とは身体を動かすために関わる組織や器官のことであり、
骨・筋肉・神経・腱・靭帯・関節などから構成されています。

人医療では、運動器の健康を長く保つために、
ロコモティブシンドロームを予防するための運動習慣が様々に提案されています。

現在、リハビリ頑張っています!ラブラドールレトリバーのリリちゃん。今年で18歳

私はワンちゃんや猫ちゃんたちも人と同じように運動器の健康を長く保つために、
適切な運動習慣をおこなうことで健康寿命は長くなると思いますし、快適な老後を過ごせると思っています。

さて、ウチの子の状態はどうなのだろう?と少しでも気になった方はいつでもご来院ください。
当グループ病院どこでも「シニアリハビリ」に対応しております。
お気軽にスタッフまでお問い合わせくださいね。

次回のブログ更新は…2月27日(土

2020.10.31

シニア・介護について

シニア期の準備

こんにちは!動物メディカルセンター獣医師 尾崎です。
犬の平均寿命はここ数年で0.3歳伸びたと言われています。人間から見ると大きな数字に見えないかもしれませんが、犬は1年で人間の4~5歳年をとると言われています。
つまりわずか数年で人間にして1~2歳程度も寿命が伸びたことになります。飼い方の変化、獣医療の向上、ペット保険の普及などにより、今後も寿命が伸びることが予想されています。

うちの「世界一のラブラドール ケルン(♀)・クラン(♀)」も今年で7歳となりました。大型犬の7歳は人の54歳にあたるので平均寿命から考えても犬生の折り返しに差し掛かっていると言えるでしょう。


【世界一のラブラドール ケルン♀・クラン♀】

うちの子の最近の変化としては、とても頑固になりました(特にケルン)。以前は金魚の糞みたいになんでも嬉しそうに着いてきましたが、今は散歩中も気に入らないとストライキを起こすようになってきました。また散歩中に長時間散歩すると途中で休憩を要求することもでてきました。



【ケルン ストライキ中、絶対そっちには行かない!!①②③】
【クラン 次はどこ行く?何する?】

そんな中まだまだずっと一緒に遊びに行きたいのでうちの子たちも健康診断と少しずつシニアトレーニングを開始しています。

シニアトレーニングといっても、ゴハンやオヤツをいろんなところに隠して探させる「宝探し」をさせたり、散歩コースに階段を加えてゆっくり登らせたりといったものです(飼い主はコロナ自粛の運動不足解消にちょうどいいです♫)。元気な老後のために「認知機能」と「運動機能」の維持に努めています。

階段では、元気よく勢いをつけて一気に登らないようにリードを少し短めに持つなどして、ゆっくりと一段ずつ登るようにしましょう!一段ずつ止まるぐらいの気持ちでいいと思います!
犬の体重は前肢に7割、後肢に3割負重がかかっていると言われており、多くの子で後肢から弱っていきます。傾斜がある階段では、後肢へしっかりと負重させることで筋肉を刺激します。
また関節炎や疾患を持っている場合、過度な負荷は悪化させる恐れがあるので不安のある方は、一度ご相談ください。


【散歩階段トレーニング中】

うちの子の宝探しですが

びっくりするぐらい!!・・・できません。

ですが三人で楽しく家中ひっくり返してやっています。シニア期のトレーニングは、気を張ってできるように教え込んだり無理やりというよりは、ゆっくり一緒に楽しむことが大切だと思います!!(そう信じています(笑))
宝探しはできるようになったらその過程もまたお伝えできればと思います。

うちの子みたいに6~8歳のシニア期入り口は、その後の快適な老後につながるとても大切な時期と考えます。どんな病気も早期発見が最も大切です!シニア期入り口、健康チェックとその子にあったことからを始めてみてはいかがでしょうか?

どんなトレーニングがあるのかお気軽にスタッフまで聞いてみてください。

また現在秋の健康診断キャンペーンとして、来て採血してすぐに帰れる充実した項目の血液検査による健康診断をお勧めしています!詳しくは、HP(http://www.doubutsumedical.com/2016/07/1-5-1316543.html)またはスタッフまで!


【今年の夏の思い出】

2019.01.26

シニア・介護について

シニアケア教室

こんにちは、北大阪ペットメディカルプラザ 看護師の辻田です。
今回は先週当院で行ったシニアケア教室の様子をご報告いたします。

箕面病院で行い大好評だったシニアケア教室を、少し内容を変えて、去年の8月から月に1回(全6回)、高槻病院でも開催させて頂きました。
おかげさまでたくさんの飼い主様にご参加いただくことができました。どうもありがとうございました。

私は、シニアケア教室の5回目【運動&リハビリ~お家でできる運動法】と6回目【体幹トレーニング】を担当させていただきました。

シニア期になるとワンちゃんも人間と同じように足腰が弱くなって、運動能力が低下していってしまいます。
いつまでも長く元気で動けるカラダ作りを目指して、5回目にはシニア期の運動法として、お家でもできる簡単なマッサージやストレッチの方法をお話させていただきました。

     

6回目には、当院のリハビリプログラムで実際に使っているバランスボールやバランスディスクを体験していただきました。

    
実習の様子

皆さん、とても真剣に取り組んでくださり「お家に帰ってさっそくはじめます!」と言う、うれしいお声もいただきました。

シニア期のワンちゃんは、徐々にですが普段の生活の様々な場面でケアが必要になってきます。
まだまだ若いワンちゃんも、必ずいつかはシニアになります。
シニアになっても快適に元気に暮らせるように、若いうちから出来ることもありますので、詳しく知りたい方はいつでもスタッフにお声かけ下さい。

シニアになって、不安なことやわからないことがあるかと思いますが、これからも
メディカルセンターグループ皆でしっかりサポートさせていただきたいと思います。

 

ワンちゃんにとっても飼い主様にとっても、楽しいシニア期を目指しましょう。

次回は2/9に更新予定です。

2018.12.22

シニア・介護について

ワンコのシニア介護の現状

こんにちは、動物メディカルセンター茨木病院 動物看護師中村です。

動物メディカルセンターでは、数年前から箕面病院でシニア教室を開催しています。

昨年からは年間8講座となり、おかげさまで多くの飼い主様に楽しくご参加いただいています。

当院でシニア教室を始めようと思ったきっかけは、自身の経験からです。
初代中村家のワンコ「マミちゃん」中型 MIX を介護し、
2 代目中村家ワンコ「優ちゃん」小型 MIX も認知症で介護していたので少しでも役に立つことがあればと思い企画したのです。
今は企画した時よりも教室をすればするほど、
「本当に患者様そしてご家族皆様に必要だったんだなぁ。教室して良かったなぁ」と実感しております!


10 数年前はワンコの介護の情報は皆無で、
手探りだったけれどそれが当たり前だったのです。
「聞く、質問する、相談する」という意識はなかったですね。

ここ数年は自身のワンコがどのような老化を迎えるのかを心配されている声をよく聞きます。
少しでもそんな声を聴いたら、私は飛んで行ってお話しています!

私は初代ワンコ時代にできなかったことを 2 代目ワンコ優ちゃんにたくさんしてあげられました。
さらに多くの友人からのアドバイスがあって本当に助けてもらったので、
「これは飼い主様と小さな家族に返していかねば!!」
と思って 8 講座という盛りだくさんな教室になりました。
ですが、今年は驚くことに同業者の他病院の動物看護師から「私もシニア教室したいので教えてください!」とよく言われます。
そうなんです、多くの動物病院ではまだまだシニア教室はありません。
私自身、今年驚いたこと 1 位かもしれません。
てっきり、どこの病院でも開催しているとばかり思っていました。

ほんのささやかな知識と経験ですが、
伝えることによって多くのご家族が快適な幸せ介護生活がおくれることを祈っています。

今回のブログが年内最終となります。

今年も 1 年間ご愛読ありがとうございました!
2018 年は地震・台風と天災に見舞われましたが、
1年の締めくくりは笑顔で迎えることができたらいいなと思っております。

来たる 2019 年が素敵な年になるよう、
動物メディカルセンタースタッフ一丸となって皆様の小さな家族の健康を守るお手伝いをしていきたいと思います。
どうぞよいお年をお迎えください。

院長 北尾貴史 スタッフ一同

2018.10.27

シニア・介護について

北大阪シニアケア教室レポート!

こんにちは、北大阪ペットメディカルプラザ 看護師の大盛です。
今回は先日当院で行ったシニアケア教室の様子をご報告したいと思います。

現在、当院では月に1回、シニア期のペットちゃんたちに向けた様々な内容の教室を
開催しています。
その第1回目・2回目を私が担当させて頂いたのですが、両日とも多くの方にご参加頂き賑わった会となりました。
参加者はシニア期を迎える前のワンちゃんから最年長の18歳(!)のワンちゃんまで様々な年齢層のペットちゃんたちと飼い主様でした。

そんなシニアケア教室ですが、1回目はシニア期の体の変化・病院でも実際に行っている健康チェック方法、2回目はお手入れ・介護グッズ・褥瘡(床ずれ)ケア方法をお話しさせて頂きました。

         

 

皆さん、とても真剣に聴いて下さり、ご相談やご質問をお受けする事もありました。
シニア期になると普段の生活の様々な場面でケアが必要になってきます。

私自身、茨木病院のアイドルおじいちゃん犬・さぶろうくんからシニア期のケアについてたくさんの事を学ばせてもらい現在それらを実践しています。
さぶろうくんもおじいちゃんになってからトイレの失敗が増えたり、なかなか寝付つかず夜泣きをしてしまったりと大変な事も多かったですが、今では私にとってかけがえのない大切な思い出です。

当院のスタッフは様々なシニアのペットちゃんのお世話やお手入れを担当した事のあるプロばかりです。中には現在も介護を続けているスタッフもおります。
シニア期を迎えた飼い主様の「こんな時どうしよう…」、そんなご不安を少しでもなくせるよう日々サポートさせて頂いています!
そんなわたしたちが担当するシニアケア教室は今後も開催予定です♪
皆さまのご参加お待ちしております!!

次回は11月10日の更新予定です。

2016.06.25

シニア・介護について

老犬介護『食事タイム』

こんにちは。動物メディカルセンター(箕面)動物看護師 中村です。
またまた私の愛犬17歳のMIXの女の子のお話です。
定期的な検診をしてもらい、今のところ元気に過ごしております!

老犬になると『呆け』もありますが、『体力・筋力の低下』は必ず起こります。寝たきりになると身体を動かさないので、体力・筋力の低下は拍車がかかり、急速に衰えます。

私の愛犬は自力で歩けますが、ヨロヨロしています。そして、頭が下がったままです。

これはどうしても頭を支える筋力の低下によるもので、老犬には多い姿勢です。これ以上頭を上げることができません

この姿勢からもっと頭を下げると、どうしてもでんぐり返りをしてしまいます。

前足ではしっかり支えているように見えますが、思うように動かせません。後足の踏ん張りは弱く、ご飯を食べる姿勢が維持できません。


ご飯を食べたくて頭を下げるけど、前足はかがめなくて、頭からコテン!とでんぐり返りの状態です。

ご飯食べたいよ~とアピールしています…

いろいろと試行錯誤をしていますが、まず初めにしたのはご飯の台を上げる事でした。
自分のワンコが立った姿勢で口の下にフード皿が治まる高さが良いですね。頭を上げたり、下げたり、動かす必要がなくなり、ワンコは楽そうにご飯を食べています。

それから、後足がふらつくのでクッションで支えてあげました。

クッションは人用の硬めの座布団のようなものを選びました。
これで大分ご飯を食べるのが楽になりました。

ご飯大好きなウチの子は食欲旺盛で転げることなく(笑)モリモリ食べています。

だんだんと頭が下がる位置が、さらに下がってきている今日この頃ですが、いろいろ試行錯誤で介護しています。

いかがでしたか?
少しの工夫で老犬介護も楽しく、ワンコもうれしくしたいと思っています。
老犬介護でのご相談はいつでもお聞かせくださいね。

最新の情報をお知りになりたい方は、ぜひお声掛けの上聞いてくださいね。
試行錯誤がんばってます!!

次回の更新は7月9日(土)です!

2016.01.15

シニア・介護について

老犬介護について

こんにちは。動物メディカルセンター(箕面)動物看護師 中村です。
私の愛犬は今年で16歳のMIXの女の子です。

先日、近隣の動物病院で働く動物看護師が集まって、意見交換会があり、そこで愛犬の介護事情のお話をしてきました。その話をしたいと思います。

多くの動物看護師が様々なアイディアを駆使して、老犬介護をしています。そこで話題に上がったのが、オムツです。最近は犬用オムツも質が良くなり、吸収力も抜群です。犬用オムツの中でもいろんな意見が合って面白かったです。
私はある日、たまたま犬用オムツの買い置きを忘れて、たまたま家にあった姪っ子のオムツを借りたときの発見を話すと皆様興味津々。知らなかった!私も使ってみよう!と好評でした。

発見したこと
① 人用オムツ『〇ン〇―ス パンツタイプ』は尻尾の穴をあけてもポリマー出ない
② ヨコ漏れ安心ギャザーも使える!
③ ウエストまわりも優しくフィット♪
(商品名はあえて隠しています♪知りたい方はお声掛けくださいませ♪♪)

私の愛犬は体重約6kgでサイズはMです。ちょうど、尻尾があたるあたりに、T字に切れ込みを入れます。だいたい、横3㎝、縦2㎝くらいです。そうするとフィットします。

オムツをすると蒸れやすく、抵抗力の落ちている老犬は皮膚炎になりやすく、そして、皮膚がすれてしまうとすぐに褥瘡(床ずれ)のようになってしまいます。
ですが、人用オムツは蒸れ対策も抜群のように感じます。私の愛犬はまだ歩けるので、散歩時にはオムツを外して、歩きます。それでも、皮膚の弱い子は皮膚が赤くなることもありますが、私の愛犬は未だに皮膚のトラブルはありません。

今回は老犬介護のオムツについてお話ししましたが、老犬介護についてまだまだお話ししたいことはたくさんあります。多くの動物看護師の介護の工夫もまたの機会にお話しできればと思います。
もしも、今現在何かお悩みのことがありましたら、気兼ねなくお尋ねくださいね。

またのお話をお楽しみに…。

2015.11.24

シニア・介護について

【からだの不自由なさくらちゃんのとある日の介護レポ】動物の介護は大阪の動物メディカルセンター

こんにちは。 動物メディカルセンター茨木 看護師松田です。

さくらちゃんは起立困難、高齢による関節炎で関節周囲の筋肉がなくなり、歩行ができない状態です。さまざまな病気を克服してきたさくらちゃんですが、今は上手にお水もごはんも自分では口に出来ない為
看護師が毎日献身的にお世話しています。どうすれば、少しでも苦痛なくご機嫌よく過ごしていけるのか、毎日お世話を通して日々の状態・ご機嫌・排泄の様子・食べ具合をもとに介護ケアしています。そんな介護ケアの一部をご紹介します。

乾いたお口を潤し、まずはお水を
少しずつ「はい・どうぞ」

排尿は圧迫排尿が必要なさくらちゃん。
抑えすぎて痛みがないように優しく!

尿量は必ずチェック。
ペットシートの重さを量っておきます

53g
だいたい50ccほど

お食事は高齢期に対応の低ナトリウム・たんぱく質や
必須アミノ酸が調整された軟らかく消化の良い缶詰を与えています。食べが悪い時はカテーテルチップというシリンジポンプで強制給餌もします。

じっとしていることが多く関節炎もある為、総カロリーの計算もしっかりとおこない体重チェックもかかせません。

おちついたところで、コミュニケーションタイム。
マッサージのなでなでが大好きなさくらちゃん。
関節周囲の筋肉の低下も予防したいところ。
こうしたコミュニケーションで体調変化はないか?
ご機嫌はどうか観察。

気持ち良くて
うたた寝しちゃいました♪

通りケアが終わって落ち着くベットでおやすみ
モード☆
一番長く過ごす場所の工夫が大切です。

参考までに
ヤマヒサペットケア Zuutoneずっと一緒にいようね・・・から。シニアライフをサポートする目的として色々な介護ケアグッズを販売されています
関節保護や床づれを予防します。

状態にあわせてお世話する事、もしこの子が大切な家族の一員であるなら・・・
出来る治療とケアをドクター・スタッフ一緒になって考えています。
犬、猫、動物の介護は大阪の動物メディカルセンター(箕面、茨木、高槻)へお任せください。

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