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2021.10.09

ペットの病気

腎不全治療への新たなる取り組み

こんにちは
動物メディカルセンターの獣医師の金崎です!
残暑も過ぎ去り、風の中にも秋の気配を感じる季節となってきましたね。
そんな10月は読書の秋!
ということで今回のテーマは私が読んで非常に印象深かった本

『猫が30歳まで生きる日』について少しお話しさせてください。

強烈なタイトルですよね。
私自身が多くの猫ちゃん達と生活を共にしているので、みんなが30歳まで生きてくれるのならばこんなに幸せなことはないと思い、本書を手に取りました。

さて、読者の皆様は最近のニュースで話題となったAIMというタンパク質をご存知でしょうか?
AIMとは…

Apoptosis = 細胞死
Inhibitor of  = 抑制する
Macrophage = マクロファージ

これらの頭文字を取った造語であり、つまり体内の不要なゴミを食べて掃除してくれる働きを持つタンパク質の一種です。

AIMは医学において腎臓病やアルツハイマー型認知症、自己免疫疾患などの治療が困難とされている疾病への治療効果が期待されています。

そんなAIMですが、人では掃除の補助としてしっかり役目を果たしますが、実は猫ちゃんのAIMはほとんど機能していないとされています。
そのため、猫ちゃんの場合には掃除しきれなかったゴミが腎臓に蓄積してしまうことから腎臓病に罹ってしまいやすいとされています。

腎臓がダメージを受けて十分に機能しなくなる状態を「腎不全」といい、これが長期間続くと慢性腎臓病(慢性腎不全)と診断されます。
慢性腎臓病(慢性腎不全)は猫ちゃんの老齢期での発症が多く、死亡率の高い病気です。

そこで、「ヒトのAIMの研究成果を猫に応用したら、猫の腎臓病への効果も期待できるのでは?」ということで、研究が進められました。

本書ではこのAIMの発見と、それを実際の医療現場に活かすための研究の過程がイラストなどを交えつつとてもわかりやすく紹介されており、専門的な知識がなくとも誰でも理解し易い内容となっています。
また、宮崎徹先生の研究者としての考え方や生き方、研究者という垣根を超えた人と人の繋がりにまつわるエピソードの数々は、単純に読み物としても非常に魅力的です。

医学において治療困難とされている病気だけでなく、猫ちゃん達の宿命とも言われている腎臓病に対しても希望の光になり得るかもしれないAIMというタンパク質について、この本を通して多くの方々に知ってもらえたら、と思います!

2021.09.14

ペットの病気

ウーリーの外耳炎

こんにちは!動物メディカルセンター 看護師の岩永です。
気温も少しずつ下がり、だんだんと秋らしくなってきましたね。

さて今回は、
前回ご紹介させていただいた我が家のアイドル2匹のうちの妹、
アメリカン・コッカー・スパニエルのウーリが長年抱えている
ある病気のお話です。

ある病気それは。。。『外耳炎』です。

そもそも外耳炎とは、耳介から鼓膜までの皮膚に炎症が起こることをいいます。

犬や猫の耳道は人と違い”L字型”をしていて、
通気しにくい構造になっており、
外耳炎の悪化させる要因である
細菌や真菌を増殖しやすい環境を作りだしてしまう為、
犬がとってもかかりやすい病気なんです。

原因には様々なものがありますが、
うちの子のようなスパニエル系やレトリーバー系など、
耳が垂れている犬種や、
フレンチブルドッグなど皮膚が弱い子に多く見られます。

皆さんの愛犬にこういった症状は出ていませんか??


少しでもこんな様子がみられたら早めに先生に診てもらいましょう!
(ちなみに、我が家のウーリは上記をコンプリートしています!)

治療法は原因や症状のレベルによって様々ですが
①点耳薬
②耳道内の洗浄
③アレルギーの治療
などがあります。

昔から犬種的に外耳炎を持っていたので月に一回先生に診てもらい、
お家でもお薬を点耳していましたがお薬に耐性ができてしまったのか全く効かず、
最近は悪化する一方
凄く痒そうにしている姿をみると可哀想になってきます。

コッカー・スパニエルのウーリの難治性外耳炎を完治させることは体質上難しいため、
なるべく症状が出ないように治療を継続し、
これからの長い犬生上手に付き合っていかなくてはなりません!

今はご飯の種類を皮膚ケアのものに変えてみたり、
先生にこまめに耳の洗浄をしてもらったりと
相談しながら試行錯誤を繰り返しています!

耳を触られるのがとっても嫌いなウーリさん
怒りながらも頑張って治療をうけてくれています。
少しでも症状がおさまり負担が減ることを願って。。。頑張れウーリ!

次回のブログ更新は…9月25日です…

2021.08.06

ペットの病気

ネコちゃんの眼のキズが治らない?!実はこんな病気だった!!

こんにちは。動物メディカルセンターの獣医師の盛岡です。
今回は目のキズに関するお話です。目の表面の透明な膜を「角膜」といいます。

コンタクトレンズをのせるところですね。角膜は透明ですが、拡大して観察すると実はいくつもの層からなる構造でできています。

ワンちゃんやネコちゃんはケンカをしたときや目に物をぶつけてしまったときに、よく角膜のキズをつくってしまいます。この角膜のキズを「角膜潰瘍」といい、角膜の層構造がえぐれてしまった状態になります。

角膜にキズができると、角膜の細胞の働きによって表面の薄い膜(上皮)が伸びてキズを覆ってくれます。小さく浅い傷であれば通常は3日~1週間ほどキレイに治してくれます。しかし、大きなキズや深いキズは大ケガになるため治りにくく、場合によっては手術が必要になることもあります。また、治ったとしても傷跡が残ってしまうこともあります。

今回ご紹介させていただくのは角膜のキズがなかなか治らなかったネコちゃんです。
目をショボショボしているとのことで来院されました。そこで角膜のキズを調べるフルオレセイン染色検査を行いました。

フルオレセインは青い光を当てると蛍光色に光る特殊な蛍光色の染色液で、角膜のキズがある場所に染色液が付着する性質を利用して検査を行います。
すると左目の外側に小さく染色液が付着し、角膜にキズができているのが分かります。

小さく浅いキズでしたので、お家では目をこすってキズを大きくしてしまわないようにエリザベスカラーをしてもらいながらしっかりと目薬の治療をを差していただいて様子を見ることになりました。

しかし、目のキズはいったん小さくなったのですが、数日後にはまた大きなキズになってしまいました。
その後も、さまざまな目薬を使いましたがなかなか完治しませんでした。

ところがある日、目の検査をした際に気付きました。染色液が角膜の中にも入り込んでいます。

これはSCCEDs(スケッズ:自発性慢性角膜上皮欠損)をいう病気です。
角膜の基底膜と呼ばれる構造に異常があり、角膜の表面を覆う薄い膜(上皮)がうまく角膜自体にくっついてくれない病気です。原因は、角膜上皮を構成する角膜基底膜細胞において作られている接着因子の異常によって起こります。
この病気の特徴は
1.角膜のキズが浅いこと
2.一般的な治療や管理をしてもなかなか治らず、繰り返してキズができること
です。

この病気にかかると、角膜の上皮は再生してキズを覆うようにしようとしているのですが、簡単に剝がれてしまうため、キズが大きくなったり小さくなったりを繰り返し治らなくなってしまうのです。
ワンちゃんで稀になってしまう病気ですが、ネコちゃんでは更に珍しい病気です。
この病気は、目薬だけでは治りません。治療は病気の原因である基底膜の治療が必要になります。このネコちゃんは、くっついていない薄い膜を剥がして角膜の基底膜に対する処置を行いました。

角膜のキズは実はかなり広い範囲で隠れていました。
目薬を続けていただき2週間後に見たところ……

無事にキレイに治ってくれました!
処置を行ったとしてもなかなか治らないこともあるのですが、1回の処置で治ってくれて良かったです。なにより、目薬とエリザベスカラーの生活を一か月頑張ってくれたネコちゃんと飼い主様は本当に大変だったと思います。無事に治って僕も飼い主様もほっとしました。
目の傷は小さくても、それによる痛みや違和感によって目をこすってしまう事で傷が大きくなって悪化してしまうことがあります。目をショボショボしているのに気が付いたら早めに受診をおすすめします。

2021.06.12

ペットの病気

ふくに膀胱結石が見つかりました

こんにちは。北大阪ペットメディカルプラザの看護師溝口です。

今回はさらに成長したふくの話です。

タイトル通り、膀胱に結石ができてしまいました。
気付いたきっかけは、いつものようにトイレのシートを交換しようと見てみると明らかに血尿が出ていました。尿検査をしましたが、その時は顕微鏡では結晶は見えず、膀胱炎かなという診断でした。

内服薬をのませてみて再検査をしてみると顕微鏡でストラバイトという結晶が見つかりました。

そして膀胱のエコー検査をすると、結石のようなものが見えました。

この結石がもし尿道などに詰まってしまうと尿が出せなくなり命の危険もあります。
ですので尿の状態や尿がスムーズに出ているかなどしっかり見ておくことが大切になります。

治療はふくの場合内科的治療を行うことにしました。
結石の管理はフードがとても重要になるため、まずはフードを尿ケア用に変更しました。
元々食いしん坊でどんなフードに変えてもガツガツ食べるのでそこはすごく助かりました。

あと大切なのはしっかり水分を取ってもらうことです。
水分をあまり取らないと、尿の回数が減って、尿が長時間膀胱や尿路に溜まり菌が増殖するため、結石ができやすくなります。さらに、水分不足により尿が濃くなり、結石ができやすい環境ができてしまいます。

ふくはあまり水を飲まなかったのでどうしたら飲んでくれるか色々考えました。

そして食いしん坊を生かして、まずはドライフードを少し水に浸した状態で与えてみました。すると、水が入ってるのを全く気にせずに食べてくれました。

最近気が付いたのですが、同居犬のハウスに置いている水をよく飲むようになりました。
自分のよりも気に入ったのか以前よりも水を飲む姿が見られるようになりました。
器なども好みがあるようですね。

家では尿の状態を毎日確認し、病院では結石が大きくなってないか定期検査をして様子を見ています。

猫ちゃんは尿トラブルが起きやすいので、皆さんもお家の猫ちゃんの尿の色、量、回数に変化がないか、排泄がスムーズにできているかなどしっかり観察してあげてくださいね。

次回は、6/26UPです♪

 

2021.02.28

ペットの病気

コザクラインコのわた 小さな家族に突然起きた体調不良・・・

こんにちは。動物メディカルセンター(高槻・茨木) 動物看護師・トリマーの松田です。
過去のブログで家族の一員のコザクラインコのわたをご紹介させていただきました。
お誕生日からまる4年が過ぎますが、発情問題による産卵は阻止できており健康面でも問題なく、ご機嫌に過ごす毎日でしたが2月の寒さが続くある日・・・

朝からぷくりっと膨らんで目を、うすらうすら閉じたままで明らかに様子がおかしいと感じました。
コザクラインコは普段鼻の穴が隠れて見えないのですが鼻の周りが濡れて見えていること・呼吸がいつもと違っていること・からだが冷たい・膨らんで大人しい・・・ひとまず保温と酸素吸入をおこないました。
小動物の体調変化は突然に目に見えて症状が出て油断が禁物です!
この日、ドクターに診てもらえて手厚く見守っていただけたことが体調を悪化させずに済みました。
体調が落ち着くまで詳しい検査は進められないまま酸素吸入とネブライジングで呼吸と鼻の炎症をおさえてもらいました。一日しっかりと温度管理と酸素吸入・水薬で経過安静にストレスがかからないように見守りました。

~その後の診断は気嚢炎~
原因の確定はしませんでしたが急激な温度変化によるものかもしれません。
わが子はこの気嚢炎により呼吸と体温の調整が低下していました。

↑ 普段使い慣れたミニケージ内で動きの制限と保温管理中

鳥は気嚢(きのう)と呼ばれる空気の袋をいくつか持っていて気嚢は呼吸を助けることはもちろんですが体内の熱処理機能もあります。からだの温度管理と呼吸に大きく影響する器官です。
気嚢は効率的な保温にも役立っており、暖かい空気を吸い込めば内臓が温められ体を温めることができます。

暑がっているとき →脇をあげて翼から熱を出すようなポーズをとり、くちばしを半開きで荒い呼吸をする。
寒いとき →羽全体を膨らませじっとしていることが多くみられる。

↑ ネブライザー中

季節や飼育下・鳥種にもよりますが参考まで・・・
幼鳥25~30℃
成長20~27℃
病鳥28~30℃

また、室内で中毒症状を引き起こすものもいくつかあります。

↓ 普段の元気な容姿


またご紹介していきたいと思いますがコロナウイルスの問題もあり消毒などこまめにされているかと思います。中でも次亜塩素酸ナトリウムには注意ください。
高濃度の使用や酸性物質との混合で塩素ガスが発生すると鳥の気管粘膜の炎症でくしゃみや鼻みず、呼吸困難などを引き起こします。鳥さんが室内にいる場合はご注意くださいね。

↓ 普段使いのケージの保温

内側は保温シートを縫い付けて暖かさをキープできる
ケージカバーを作成しました。
就寝スペースである室内のバードテントも季節で布地を
変えて使い分けています。

鳥さんに限らずこの時期に鼻や喉の違和感や疾患が多くなります。
室内外の温度差に注意して適度な温度管理をしてあげてください。
わが子は一時的な炎症症状でその後おちつきましたが季節の変わり目は特に注意して見守りたいと思います。

次回は3/14UP予定です。

2019.11.09

ペットの病気

あんこの闘病日記!

あんこ闘病日記!

あんこ (プードル)9歳 オス
人見知りで穏やかな性格(なれたら誰にでも付いていく可愛い子)
飼い主に似ず少食で細身

こんにちは。
動物メディカルセンター 茨木  看護師の湊です。
2018年7月28日のブログであんこが胆泥症(胆のうに胆汁が濃縮されて泥状になったものが蓄積されること)で
治療中のお話をしたのを覚えていますでしょうか?
胆泥症は定期的に検診と毎日薬を飲み、適度な運動と食事管理をしている日々です。

ところがある日、いつも通り朝からスキンシップをとっていると、あんこの首のところに違和感が・・・
その日はちょうど、あんこのトリミングもかねて一緒に出勤する日で、すっきりとカットした後
見てみると、すごく目立って首のところが膨らんでいました!?

正常な首

 

あんこの首

すぐに先生に診てもらうと首の膨らみに針をさして中身を確認してみることに・・・。
診断結果は・・・唾液腺嚢腫(唾液腺が腫れている)とのこと・・・。

唾液腺嚢腫とは?
・唾液を分泌している唾液腺と呼ばれる線組織が袋状に腫れあがってしまうこと
・原因としては多くは不明だが、外傷・唾石・遺伝が考えられる
・治療としては、投薬治療・外科手術・首に負担がかからないようにすること

今は生活にはそれほど支障はないそうなので一安心です。

あんこが家に来て、次の日に骨折した時には驚きましたが、その後、胆泥症・歯周病・唾液腺嚢腫と色々
心配させられることが多いですが、今回、定期的に検診をして早期発見できあらためて検診の大切さを身に染み
あんこがこれからいつまでも元気で過ごせるようにしっかりとサポートしていこうと思いました。

動物メディカルセンター 看護師 湊

2019.04.13

ペットの病気

トリマーの愛犬も実は皮膚疾患

こんにちは。動物メディカルセンター箕面、トリマー安田です。
私は日々シャンプーやカットを行なっていますが、毎日必ずと言っていいほど皮膚に問題を抱えたワンちゃんの薬浴を行なっています。そんな皮膚のトラブルをシャンプーによって少しでも和らげてあげたいという思いから、皮膚の勉強会に参加して、スキンケアアドバイザーの資格を取得しました!

ここまで皮膚疾患に興味があるのには理由があるんです。
毎日飼い主様のお話を聞き、日々様々なアドバイスをさせていただいていますが、実は私の最も大切で癒しの愛犬がかなりひどいアレルギーの持ち主なんです。

酷い時にはこんな皮膚になっちゃいます。

あのつぶらな瞳で見つめられるとついつい少し何かあげたくなります。職場を離れれば、皆さんと同じ愛犬にデレデレの私。おトイレが成功した暁には「よくできたね〜」とご褒美のおやつでも、少しでもいつもと違ったものをあげると、カイカイ( ;  ; )可哀想な結果が待っています。
ただ、これは私だけが気を付けてもダメなんですよね。
よく飼い主様からも聞くんです。
「テーブルの下で食べ物が落ちてくるのを待ってるんです(・・;)」
「おばあちゃんがあげちゃうんです(~_~;)」
なんて話・・・。
ウチもまさにそう!!
母が可愛さ余ってあげちゃうんです「あと一つよ!」なんて言葉を耳にして「一つもあげなくていいよ〜!」なんてやり取りは日常茶飯事 (・・;)

母がおやつをくれるのを待つうちの愛犬

そんなこんなで皮膚は良くなったり、悪くなったり。
お薬と薬浴と処方食、そして母を制御することによって皮膚トラブルと戦う日々を送っております。

定期的な診察と薬浴は欠かせません!

症状に応じて、お薬やシャンプー剤を獣医師に選択してもらっています。

痒みや炎症を抑えるお薬 アポキル


保湿を兼ね備えたシャンプー剤 アデルミルシャンプー

なので、お話を聞いていると「わかる!」とついつい自分の愛犬と重ねてしまいます。
私はトリマーとして綺麗に可愛くしてお返しするだけでなく、皮膚トラブルを抱える子達を自分の愛犬と重ねながら、薬浴によって少しでも皮膚の状態をよくしてあげることが私のお仕事だと思っています。

次回の更新は4/27です。

2018.11.10

ペットの病気

あれ?なんか眼が赤いぞ?

皆さん、初めまして。
動物メディカルセンターの獣医師の高橋です。

少しずつですが、皆さんと接する機会も多くなり、目新しさで半年が過ぎました。
そんな中で、私が診察で時々遭遇する可愛いワンちゃんネコちゃんの異変の一つを紹介します。

それは、、、です!

ワンちゃんネコちゃんとアイコンタクトしない日ってありますか?
ないですよねー。何もなくても眼と眼が見つめあう。。。

あれ?なんか赤いぞ!

と、いうことで今回は赤目といわれる状態の一部をご紹介していきたいと思います。

眼の構造は複雑で、
結膜や角膜などの眼の表面側や水晶体や硝子体などの眼の中側など色々とあります。
その中で、赤目といわれるのは主に結膜と言われる部分が関係しています。

赤目とは結膜の細い血管が膨張し、血がたくさん流れ、充血した状態をさしています。
結膜充血っていわれます。人でもよく聞く言葉ですね。

私も「眼赤いよー」って言われるときがありますが、寝不足の日です。

結膜充血になってしまう原因はたくさんあります。
外傷や感染、ドライアイ、角膜の病気、アレルギーなど、ほんとに様々あります。

外傷の例として、ワンちゃんネコちゃんの眼の周りには毛がたくさんありますね。
それが眼をこすってしまったり、お外に出たときに顔から草むらなどに突っ込むので眼に当たったりします。
眼の表面は外界と接しているため、ばい菌から逃れられないのです。

傷→感染→炎症→充血

という流れができてしまいます。
普段の生活の中では、自身の免疫力によって感染を防いでいますが、
傷が大きかったり、免疫力が低下してくると、症状が出てきてしまいます。

しかし、眼が赤くなるより先に、変化が現れてきます。

眼ヤニが増えたり・・・

擦りつける仕草をしたり・・・

眼をしょぼしょぼさせたり・・・

触られるのを嫌がるようになったり・・・

ちょっと、まぶたをずらして見てみましょう。
もしかしたら、赤くなっているかもしれませんよ。


このように原因はたくさんあるので、いつもと違う眼の状態だったら
診察に来てください!!

次回のブログ更新は…11月24日(土)です。

2018.09.22

ペットの病気

うさぎの毛球症

こんにちは。
動物メディカルセンター茨木 看護師 野尻です!

私は昔からウサギが大好きで、

今までに3羽のうさぎちゃんと家族として過ごしてきました。

その中に毛が長い子が自分の毛を食べてしまい、

お腹の中で毛玉を作り、

ごはんが食べられなくなることがありました。

そこで今回はウサギの毛球症について書いていきたいと思います。

ウサギの毛球症は命にかかわる病気です。

うさぎは胃の出口(幽門)が狭いので毛づくろいなどで
自分で食べてしまった毛が排出されにくい傾向があります。
そのため胃のなかで毛玉ができてしまい、通過障害がおきてしまいます。
胃の中で大きな毛玉になってしまうと命にかかわることもある、危険な病気、それが毛球症です。

ご飯の食べが悪い時や、
便の量が少なくなってきたとき、
便の大きさが小さくなってしまった時はもしかすると毛球症になっているかもしれません!



ストレスがかかると毛づくろいが多くなるという話も聞きますので、
その子の様子や行動の変化に気を付けてあげてください。

もしもご飯の食べが悪くなったり、便の量がいつもより少なかったり、

便が少しずつ小さくなってきた時は要注意です!

ウサギちゃんは上手に症状を隠します、

小さな変化でも気になったら早めに病院に連れて行ってあげて下さい。

次回のブログ更新は…10月13日(土)です。

2018.07.28

ペットの病気

あんこが病気!?

こんにちは。動物メディカルセンター箕面 看護師の湊です。
今回は、僕の可愛い愛犬あんこちゃんの病気の話をしたいと思います。
ある日、健康診断のつもりで軽い気持ちで連れて、いざ検査をしてみると・・・。

        
胆のうに白い泥のようなものが・・・、

【正常】

なんと、あんこちゃんは胆泥症になっていたのです!

胆泥症とは・・・・胆汁が濃縮されて変質し泥状になったものが胆嚢に貯留してしまっている状態のことです。

もちろんその日から薬とサプリメントをさっそく開始!
あと、食事もしっかりとコントロールしていかないといけないので
あんこのご飯も処方食に!

高たんぱく・・・胆泥症に限らず犬にとって必須の栄養素。特にグルコサミン、コンドロイチンを体内で合成させるには栄養バランスのとれた食事が基本!

低脂肪、低カロリー・・・胆泥症になると脂肪の消化がしにくくなる。おやつや脂肪やカロリーの多いものは避け、脂肪分の少ない食事や低カロリーの食事を心がけましょう。

普段の生活は全く変わらずいつも通りに過ごしているから安心していますが、発見がおくれると胆泥がたまり
胆のうが大きくなりすぎると破裂する危険性もあるようですので、日々の健康診断が大事です。
今は定期的に血液検査とエコー検査をして、症状が出ない様に元気な状態を維持できるように
頑張っています。

     

次回は8/11(土)の予定です。

2016.08.06

ペットの病気

免疫介在性血小板減少症ってご存知ですか

「免疫介在性血小板減少症ってご存知ですか?」

こんにちは、動物メディカルセンター箕面、獣医師の上田です。
今日はこんな病気もあるのだということを知ってもらいたくてのお話です。

先日、全身が急に赤黒くなってしまったチワワさんがやってきました。見ると頭からお尻まで、まばらに赤黒く内出血を起こしていました。オーナー様からお話を伺い、血液検査をしたところ、なんと!

血小板(矢印の項目)がゼロ!!血小板とは、出血を止める役割を担っているのですが、その値がゼロ!!皮膚の内出血の理由は、血小板が減ったために起きていたのです。

なぜ急に血小板が減ってしまったのでしょうか?免疫異常、感染、薬物中毒、腫瘍など原因は様々です。このチワワさんも、様々な血液検査やレントゲン検査を行い、同時に、ワンちゃんで最も原因として多いと言われる免疫異常による血小板の減少を疑って、お薬による治療をスタートしました。

検査結果では明らかな異常は無く、1週間後には血小板の数も正常に戻りました。

結果としてこのチワワさんは、
免疫介在性血小板減少症(immune-mediated thrombocytopenia: IMT)
ということがわかりました。現在は定期的なチェックを行いながら、血小板を維持できる最小量までお薬を減らし、元気に過ごしてくれています。

この病気は、自分の免疫による異常で血小板の数が減ってしまう病気です。中年齢の雌犬で起こりやすいと言われています。症状としては、皮膚や粘膜の内出血(紫斑)、消化管出血、鼻出血、血尿などがみられます。治療はステロイド、もしくは免疫抑制剤による治療となります。
皆さんも自分の愛犬の皮膚にアザのようなものがみられたら、早めに診察に連れてきてください。

2016.06.11

ペットの病気

放っておくと怖い!本当にあったハムちゃんの皮膚トラブル

こんにちは、動物メディカルセンター茨木・看護師の大盛です。

今回は我が家でも実際に起きたハムちゃんの皮膚トラブルについてお話しします。
診察でも、ワンちゃん・ネコちゃんの皮膚トラブルに出会いますが
実はハムちゃんもひっそりとトラブルに巻き込まれている場合がある
のです・・・!

今は亡き2代目ハム・茶助くん(ゴールデンハムスター)。
私にとって初めてのハムスターの種類で、飼育方法について試行錯誤の毎日でした。
そんな茶助くんと迎えた梅雨のある日、私は彼の異変に気づきます。

「なんか・・・両腰の辺り、かさぶたができてる・・・?」
なぜかそこだけまん丸と”かさぶた”になっていたのです。

ドワーフハムスター     ゴールデンハムスター

梅雨の湿気のせい?何かのアレルギー?もしやストレス!?
病気かもしれないという不安に襲われる中、
調べに調べた結果・・・原因は『臭腺』というハムちゃん特有の体のつくりによるもの
でした。臭腺とは自分の縄張りに匂いを付けるための分泌腺の事です。
ちなみにドワーフハムスター(別名:ジャンガリアンハムスター)とゴールデンハムスターでは臭腺の場所も違うんです!

家族巻き込んでの大騒動になりましたが(笑)、なにはともあれ病気ではなくて良かった!
その後、こまめなお部屋の清掃と乾燥、茶助くんへこまめなお手入れをした結果・・・
無事にかさぶたもなくなり、自慢のふわふわ毛並に復活してくれました!

今回は皮膚疾患ではなく、その子の体質によるものでしたが、
適度なお部屋の清掃管理やそのこに対してのお手入れを怠ってしまうと
そこから炎症や皮膚炎にもつながる場合もあります。
湿気や真菌(カビ)の発生が特に多い梅雨の時期は飼育環境が悪化しやすいため、
様々な皮膚トラブルに要注意です!

可能な限りケージすべてを掃除したり、通気性の良い金網タイプに変えてみる事をオススメします。

また、梅雨以外でも皮膚トラブルは起こる可能性があります
部屋の敷材や食事、時にはダニによって引き起こされます。
普段とは違ったものをあげてから、痒がったりするようでしたら使用を控えてみるのも良いでしょう。

ワンちゃんネコちゃんと同じでハムちゃんにとっても皮膚トラブルは
厄介な存在であり、ストレスの原因にもなります。
出来る限りその子の事を思った生活環境を作り、快適な生活を過ごせるように
してあげましょう。

ちょっとした皮膚の変化に気付いたら私のように慌てず(笑)、まずは診察に来てくださいね!

2016.03.19

ペットの病気

愛犬クロが病気になっちゃった~!

こんにちは、動物メディカルセンター茨木、看護師の堀部です。
今日は私の小さな家族のクロのことでお話しさせて頂きますね。

クロはトイプードルの9才の女の子です。
お散歩大好き、食べる事が大好き、いつも明るく元気一杯です。

ところがある日、突然・・・。
お腹を痛がり、体が熱く、口の中はカラカラ乾き。
え~? 「クロどうしたん?」  熱は~? 「え~!39.9℃」 なにこれ!?

慌てて病院へ(もちろん、動物メディカルセンター茨木に!)
私も病院会員に入っているので、時間外診療で(その日の当直は北尾先生でした!)
スタッフだから優先ではありませんよ(笑)

血液検査、レントゲン検査、エコー検査とすすみ、結果、診断名は『腎結石』でした。
左腎臓が1.5倍に腫れて。どんなに痛かったことか。ごめんね、クロ(涙)

今まで、春はフィラリア検査で、秋はドックで健康診断を受けていたのに、
昨年秋のドックを抜かしたばかりに“隠れた病気”に気が付かず。クロを苦しめてしまいました。

患者様には、
「元気でも7歳過ぎたら一度はドックを受けて下さいね。」
「隠れた病気があったら怖いので。」
「早期発見、早期治療ですよ!」っと、お伝えしていたのに。

まさにその通り、クロに“隠れた病気”が潜んでいました。
良く食べるし、元気だし。・・・油断しました。

この度のクロの病気で大反省です。

小さな家族。健康でいつまでも長生きしてほしいですね。

当院では、小さな家族の健康を守る病院会員制度があります。
予防はもちろん全て含まれています。
お口の健康を守るための処置や歯石除去、もしくはドック検査が含まれています。
「もしもの時の救急コールサポート」は診察が終わった時点から、
翌朝診察が始まるまで。安心サポートさせて頂きます。

小さな家族。健康でいつまでも長生きしてほしいですね。
詳しくはスタッフへお気軽にお尋ねくださいね。

追伸:おかげ様で、現在クロは、元気でピンピンしています!本当に健康に感謝ですね。

2016.01.25

ペットの病気

看護士直伝!お薬の飲ませ方 その1

こんにちは。動物メディカルセンター高槻の看護補助・トリマーの梅本です。
以前のブログで塩見看護師が目薬と点耳薬の使い方についてお伝えしましたが、
今回は、私が入院中の子の看護をしながら得た、内服のあげ方のコツをお伝えしたいと思います。

☆投薬のポイントは3つ☆
お薬を飲ませることを悟られないようにする。
(薬を持っていることを見られない、いつものようにさりげなく接する)
・嫌がる前に素早くすませる。
・お薬がちゃんと飲めたらしっかり褒めてあげる

【内服のあげ方】 (お薬の種類は基本的に3種類(錠剤、粉末、液体))

① 錠剤・粉末・液体どれでも
普段のフードに混ぜても薬ごと完食してくれる子
→そのままいつものフードに混ぜてあげて下さい☆

ラッキーですね♪

② 錠剤だと出してしまう子
→錠剤をスプーンなどで潰して粉末にしてから混ぜてあげる。
(市販で錠剤をつぶす”錠剤クラッシャー”もあります)

        

③ いつものフードに薬を混ぜると、フードも食べなくなる
→いつもと違った少量のスペシャルなフードの中にお薬を隠してあげる。
(例えば、プレーンヨーグルト、はちみつ、ワンちゃん用チーズ、缶詰などペースト状のフードなど)

④ 何に混ぜてもお薬が入っていると食べてくれない
(①、②、③以外)
→直接口に入れて飲ませましょう!

ガーン・・・そんなの無理と思っている飼い主さま、ご安心下さい。
次回は直接お薬をうまく投薬するコツ(④の実践編)を詳しくお伝えします。

お薬はしっかり飲んでくれてこそ効果を現します。
しかし、お薬もその子によって飲ませ方がいろいろあり、
なかなか上手く薬があげられない、どうやってあげたらいいかわからないなど
お困りの方もいらっしゃると思います。

是非、当院にご相談ください。

2015.12.14

ペットの病気

冬になると急増!おしっこトラブル 〜その2〜

皆さん、こんにちは。
北大阪ペットメディカルプラザ副院長の小松です。
前回に引き続き、冬に急増するおしっこトラブルのお話です。今日は治療についてお話しますね。

FLUTD(猫下部泌尿器症候群)の治療方法ですが、
①内科治療
②外科治療  に大別されます。

まずは、内科治療を試みます。
内科治療は、
①食事療法
②点滴(皮下点滴、静脈点滴)
③投薬(抗生剤、抗炎症剤)
などがあります。病気の症状、進行状態に応じて選択します。

しかしながら、
再発を繰り返す
尿道の損傷が重度
結石が大きく、閉塞解除が困難
など場合、特に雄猫では、内科治療のみでは改善せず、外科治療が必要になることがあります。

外科手術の方法は、陰茎尿道を切除し、骨盤尿道を引き出すことで大きく開く尿道を再建する手術を行います。
もちろん食事療法などは継続する必要はありますが、再発率を格段に下げることが出来ます。

通常のオス猫ちゃんのお尻回り

手術後の状態。
つまりやすい陰茎尿道はなくなり、おしっこが出やすくなっています。

手術が必要になる前に、出来ることはたくさんあります。
定期的に尿検査をしましょう!

当院は病院が苦手な猫ちゃんのために、猫専門診察時間を設けています。
病院苦手な猫ちゃんのために、猫の診察・治療に特化した獣医師・看護師が担当します。
お気軽にご相談ください。