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2015.11.30
リハビリテーション
こんにちは。動物メディカルセンター箕面の動物看護師 中村です。
動物のリハビリテーションは、入院看護の中でも重要な看護介入です。さて、今回は家族の皆様が本当に頑張ってくれたリハビリテーションの1件です。
チャッピーちゃんは13歳の高齢ダックス・フントの男の子。1月のお正月早々に、頸椎椎間板ヘルニアと診断を受けました。前脚は立てず、首も痛くて動けません。家族は手術を決意し、早期に手術を行いました。集中治療及び、献身な看護&リハビリを経て、元気になったチャッピーちゃんは週1回のリハビリを欠かさず、約半年間頑張って通ってくれました。リハビリを卒業したチャッピーちゃん、元気に毎日楽しく家族と過ごしていましたが…。7月の末日ごろに来院。また前脚がふらつき出した、右前脚と右後脚もおかしい。状態は日に日に悪化して行きました。お正月に手術をしたばかりのチャッピーちゃん家族は不安でいっぱいでした。
そこで、当院院長は頸椎だけでなく、脳の異常も考え、当院で導入したCT検査を実行することとなりました。結果、脳を圧迫・占拠する病変を発見。院長はじっくり時間をかけて家族との話し合いを行いました。家族は少しでもチャッピーちゃんの身体が楽になるのであればと手術を決意。
大手術を耐え抜いたチャッピーちゃんは、手術後数日間は絶対安静でしたが、少しづつご飯を食べることができ、家族が面会に来ると尻尾を振るようになりました。
身体は右半身が麻痺している状態で、身体を起こしても右へ倒れてしまいます。
さあ、これからリハビリが始まります。
チャッピーちゃんのリハビリプログラムは
① 使っていない筋肉をほぐしながら、意識させるためのマッサージ
② ゆっくりと左半身へのストレッチ
③ 四肢を正しい位置に戻すための運動
④ ボールを用いてのバランス感覚強化運動
⑤ 使った筋肉を休めるマッサージ
徐々に全身の感覚を意識し出すチャッピーちゃん。自分で身体を支えられるようになってきました。リハビリ開始5日目には四肢を踏ん張って、立ち上がろうとしてくれました!家族の励ましもあり、頑張るチャッピーちゃん。ゆっくりゆっくり右脚にも力が戻り出しました。
なんと、退院する2週間後には支えてもらえれば、ゆっくりと歩くことができるようになりました‼
それからも家族みんなでリハビリに頑張って通ってくださいました。手術から約1カ月後には以前のように元気に歩けるようになりました♪いろんな人に声をかけられて、そんな大きな手術をしたとは思えないくらい元気でビックリされたと家族の皆様からお話をいただきました。家族みんなの笑顔が本当にうれしかったです。
犬、猫のリハビリは大阪の動物メディカルセンター(箕面、茨木、高槻)へお任せください。