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2016.03.12

歯科・デンタルケア

ウサギの歯についてのお話

動物メディカルセンター獣医師の原田です。

今日はウサギさんの歯についてお話したいと思います。

ご存知のとおり、ウサギにとって歯はとっても大切です。

歯に不具合を生じると様々な問題が発生します。

ウサギの歯の病気は、ウサギの疾病の約20%という報告があり、発生頻度はかなり
高くなっています。特に小さめのウサギで雌よりも雄に多いこともしられています。

ウサギの歯は犬猫とは異なり「常生歯」もしくは「無生歯」といわれ、一生伸び続ける性質を持ちます。

よって正常な噛み合わせが保たれていなければ不正咬合(歯が伸びてかみ合わせが悪くなること)が起きるということです。

<不正咬合の原因>

・遺伝的要因

・食事内容
ペレットの与えすぎ(咀嚼回数の減少)
硬い食餌
食餌中のカルシウム不足・飼育環境

・外傷、歯の病気の有無
顎骨骨折、破折(歯がおれること)
歯周病、歯の感染
腫瘍

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以下の症状があれば注意が必要です。

いくつ当てはまるか、チェックしてみてください。

 食欲不振

 体重減少

 よだれが多い

 口をくちゃくちゃする

 鼻水がよく出る

 歯ぎしりしている

 便が小さい

 涙や目やにがよくでる

 口の周りが皮膚炎

 口周りを触られるのを嫌がる

 呑み込みが困難

 元気がない

 開口呼吸している

 下痢をしている

いずれも歯のトラブルで来院された子に多く見られる症状です。特に食滞などは歯が

大きな原因の一つになっていることも多いです。ウサギさんの健康と歯は直結してい

るなあと実感しています。

3つ以上当てはまるようなら一度健康チェックに来てくださいね!

次回は3月19日にアップ予定です。

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