ブログ
Blog

2026.02.14

健康診断してる?

こんにちは
動物メディカルセンターの獣医師 高橋です。

少し時間が経ってしまいましたが、秋の健康診断はどうでしたか?
結果報告書のワンちゃんの方の表紙は、実は AI にイラスト化してもらったものなんです。


元の写真       表紙

そんな活躍もしてくれたうちの子達(そら 6 歳、りく 2 歳) も秋の健康診断を実施してい
ます。
健康診断ってワンちゃんやネコちゃんでは、どれくらいの頻度で実施したほうがいいと思
いますか?若ければ年一回、シニアになれば年二回と言われています。

その指標を出しているところにTeamHOPE という団体があり 、 活動の中に「ペットの健康
診断の普及」が 含まれています。
そして「病気になってから病院へ」ではなく「健康な時から病院で相談」という啓蒙活動の
もと、年二回の健康診断を推奨しています。

さて、その健康診断を実施して、どうだったかというと
そらちゃんは、CT 検査まで実施することになりました。
その経緯を書いていきたいと思います。

まず、大事なことは「元気でした 」ということです。食欲低下などの 気になる 症状 は 何もあ
りませんでした 。
秋の健康診断として、血液検査 とレントゲン検査を実施、
その結果、肝数値(ALT )の軽度上昇と肝腫大が認められ ました 。

赤い点線が肝臓を示しています。

肝障害があって、肝臓が大きいとなれば
腫瘍、うっ血、炎症、内分泌疾患など様々な原因が考えられます。
そのため、超音波検査やACTH 刺激試験を実施。異常はありませんでした。
(ACTH 刺激試験 副腎皮質機能を評価する 項目 で、 内分泌 の コルチゾールをどのくらい
生成しているかを測定します。)

ただし、肝臓が大きいため、肝細胞癌の見逃しの可能性もあるためCT 検査を実施しまし
た。肝細胞癌は 、悪性腫瘍ですが 早期に発見できれば完治 が見込める病気になります。進行
すると、血管を巻き込んで手が付けられなくなってしまうのです。

CT画像
肝臓は赤い点線内です。緑点は最後肋骨になります。

肝臓は大きいですが、画像上は癌を疑うものではありませんでした。念のため針生検(FNA)
も実施しましたが、大丈夫そうでした。

そして、CT 検査は他の病気も見つけてくれました。


緑〇は「結石」です。
両帆の腎臓に小さな石がありました。

そして血管の一部が石灰化・・・

元々は 肝臓の検査でしたが、この年齢になると色々と病気が出てきていました。
獣医師の私ですら、まったく予想もしていなかったことが 、 健康診断 が きっかけで 判明しま
した 。 早期に 見つけることが できたので、 お薬 ではなく、 食事療法 や サプリメント など で 対応していき 、 悪化 しないように していきたいと思います 。
というわけで、「 元気 」であっても健康診断をしていくことを強くお勧めする ことを 実証 する
結果になりました。
皆様の小さなご家族 にも 定期的な 健康診断を ぜひ!

次回更新は3/14予定です

 

アーカイブ