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2018.01.13
日記
こんにちは! 動物メディカルセンター箕面 獣医師の上田です。
先日、”えずき”を主訴に来院した猫ちゃんのお話です。
えずく時って、どんな時だと思いますか?
パッと思いつくものだと、咳をしすぎた時や何かを吐き出したい時などでしょうか。
この猫ちゃんは口を気にしている様子でした。きっと何かを吐き出したかったのでしょう。まずは口の中を見ようとしましたが、おとなしく口を開けてはくれませんでしたので、レントゲン検査を行うことにしました。
そして、映し出されたレントゲン像を見て、思わず声が出ました。
「ワオッ!!」
喉の位置に針のようなものがあるじゃありませんか!!(上写真矢印)
鎮静をかけて、実際に口を開けてみると、
ん!?
あった!!
針が喉の奥に刺さってる!
痛たたた
見ているこっちが痛くなりますが、実際に痛い思いをしているのは目の前の猫ちゃん。早く針を取り除いてあげなければ
針には糸がついていたので、糸を掴んでそぉーっと引っ張ります。
針がでてきました。
出てきた針です。
口の中を傷つけることなく、無事に針を取り除くことができました。
良かった~!
猫は糸が好きな動物なので、この猫ちゃんは、たまたま見つけた糸を舐めていたら針が付いていて、思わず飲みこんでしまったのでしょう。糸付き針を飲み込んでしまう猫ちゃんはたまに見受けられます。
今回のケースでは、針は口の奥に刺さっていたので、軽い鎮静をかけるだけで取り除くことができました。誤食した物によっては、吐かせる処置をすることもあれば、内視鏡を使うこともあります。しかし、それらで対処できない場合はお腹を開けなければなりません。
猫に限らず犬もそうですが、誤食は私たち人間が気をつけていれば防げるはずの事故です。
今一度、ペットたちの視線になって、口に入りそうな物が届く所にないか、チェックしてみてください。
次のブログの更新は1/27です。お楽しみに