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2022.05.14
しつけ・問題行動日記
こんにちは。当院でしつけとリハビリ担当している小池美和です。 5月も半ばになり日差しがきつくなってきました。 以前お知らせでもお伝えしましたが、当院が協力したNHKドラマ『ペットにドはまりして、会社辞めました』 ご覧になられた方、いかがでしたか。 松本穂香さん、可愛かったですよね~。お肌の透明感がやはり女優でした! 話の内容としては、柴犬のクウちゃんと主人公の女の子がお互いに依存し合って困った問題 が起きはじめるということから始まったお話でしたが、いろいろデフォルメ&フィクション化 されているのでこの話については詳しくは語りません。 しかし、なんだかいろいろ考えるきっかけにはなりますよね。 コロナ禍で在宅ワークやおうち時間が増えて、ペットを飼いたくても今まであきらめていた人 たちが、今なら飼えると迎え入れたのが昨年一昨年くらいからでしょうか。 初めて犬を迎え入れた方からの、しつけ相談が増えました。 そりゃそうですよね。 迎え入れたはいいけど、人の交流や犬同士の交流がほとんど出来ない状況下です。 適切な社会化の機会も不足し、かわりに飼い主さんとの蜜月なおうち時間が増えたら、 子犬も飼い主さんだけがすべてになってもおかしくない。そしてすべてのエネルギーが 犬の本能のままに、飼い主さんやお家の中の環境に向けられると、結構大変な事態に陥るのです。 少しずつ社会活動も変化してきて、子犬も徐々に大人になってきて、 では明日からお仕事再開なのでお留守番よろしくね、 と言われても順応できなくても不思議ではありません。 ですので、まずは申し上げたい。 犬は生きています。 この先年齢を重ねながら多くは10数年飼い主さんと一緒に暮らすことになります。 ペットが寿命を全うするまで、環境の変化、家族の変化、社会の変化は必ず起こります。 災害で避難所生活をすることになるかもしれないし、病気で入院したりすることも 犬にとっては大きな変化です。 そんな様々な状況の変化の中で、飼い主さんと愛犬がちゃんと意思疎通できて、 安心して変化を受け止めて、ポジティブに順応していくためには、次の3つについて必要だと考えます。 1:犬の習性を理解すること →理解できないとお互いがストレス。歩み寄れるのはこちらだけ。 2:犬との共通語を持つこと →共通語=コマンドです。何をしたら良いのか具体的に伝えることができます。 3:お互いが安心できるルールを作ること →ハウスやお散歩のルールなど人間社会で暮らすためのルールを教えておくとお互いが安心です。 それが、家庭犬に必要なしつけなんですよね。 そして、もしも日常生活の中で苦手なことがあったら、優先順位をつけて少しずつ計画的に慣らしていくことも大切。 犬も人の子供と同様、それぞれに個性があります。 家族として一緒に暮らす理想の姿は、一頭ずつ異なるはず。 どうぞ、良い個性を伸ばして、安心感を大切に犬育てしてくださいね。 ご相談は当院の行動診療科まで。 次回のブログは5月28日予定です♪お楽しみに。