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2017.02.11

食事のこと

ぎんちゃんのフード切り替え体験談

こんにちは、動物メディカルセンター茨木 看護師の大盛です。
突然ですが皆さん、処方食についてご存知ですか?
今回は茨木病院のアイドルぎんちゃんが行ったフードの切り替えについてお話します。

以前のブログでも紹介した茨木病院の小さなスタッフ、日本猫のぎんちゃん。
毎日のんびり過ごしている彼ですが少し前までとある悩みがありました。

それは『便が硬く、血が付くようになった』事です。
何度か続いたため、まずは診察で全身の状態チェックと便に異常が出ていないか便検査をすることになりました。

診断としては『便秘による出血』で、ここから便軟化剤の服用と定期的な診察&点滴がスタートしました。

(スタッフ)必ず解決するからね(;0;)

「どうすれば出血をなくし良便を出してくれるのか?」
治療により、症状は良化傾向にあったものの完治とまではいかず、、、
スタッフの心配が深まる一方で食事の提案が出ました。

「今回は腎臓の事を考慮しつつ消化器に向けた食事に変えてみよう!」

ぎんちゃんは泌尿器系が弱いため、今までPHコントロールという下部尿路疾患にむけた処方食を維持食として食べていました。
しかし、今回は便が硬い事と出血が続くこともある為、症状を抑えるのを優先する為消化器サポート(可溶性繊維)という便秘の猫ちゃんに向けた処方食に切り替える事にしました。

食事を切り替える時には気をつけるべきポイントがあります。

①食事内容をすぐに切り替えない
急な切り替えは下痢や食欲低下につながる場合があります。
約1週間ほどかけて以前食べていたお食事を減らしつつ新しい食事に切り替えて下さい。

②給餌量は定期的に確認!
体重や年齢によってあげるべきごはんの量も変化してくるので、こまめに確認しましょう!

③処方食への切り替えが必要な場合は必ず受診&検査を!
今回のぎんちゃんのように何か疾患を持っているこの場合、食事の切り替えには十分注意が必要です。

こうして上記のポイントを参考に定期的な尿検査と診察をしつつ、ぎんちゃんの食事の切り替えがスタートしました。

数十日後には便もちょうど良い硬さになり出血も落ち着き、現在でも便の状態はキープできています!

最近では多種多様の食事が販売されています。
それと引替えに間違った食事のトラブルも起きやすくなっているのが現状です。
今食べている食事が本当に合っているか、まずは一度診察の際に先生にご相談ください。
また、大切なペットちゃんたちのお食事でお困りの事があればいつでもスタッフにお声かけ下さい。

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