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2023.07.22

おうちで出来る脱水の評価

こんにちわ。医療ケアスタッフの林です。

近日は猛暑が続いていますが、皆さん体調の方はいかがでしょうか?私はというと毎日が暑すぎて冷房を常につけて過ごしています。

この暑い時期に、皆さんが暑さや喉の渇きを感じるように、ワンちゃんネコちゃん達も同じように感じて過ごしていると思われます。この時期に気をつけておきたい代表的なことといえば、熱中症や脱水症状がすぐ頭に浮かぶと思いますが、今回は脱水の評価と対策についてお話しさせていただきます!

ワンちゃんネコちゃんが脱水症状を起こしているかどうかの確認方法を皆さんご存じですか?今回は代表的な二つの確認方法を紹介します。

一つ目は背中の皮膚をつまむ方法です!

下記の写真のように背中の皮膚をつまんで少し上に持ち上げて、その後パッと離してみて下さい。手を離した後、元の状態に戻るまで何秒かかりましたか?

正常な子だと1秒から2秒程ですぐに元に戻ります!

脱水を起こしている場合は、皮膚の弾力性が損なわれているので戻りが遅いです。

普段から正常な状態をためしておくと、いつもとの違いで気付きやすくなります。

もう一つの確認方法としては、口腔内の確認です!

歯茎が乾いていたりネバついていたりしていませんか?粘膜の乾燥がありそうなら脱水による循環不全がないか確認してみましょう。

まず歯茎をそっと指先で圧迫すると白くなります!その次に指先を離します!離すと正常な子は1秒から2秒程度でピンク色に戻りますが、脱水を起している子は、それ以上かかります。3秒以上かかるなら緊急事態の可能性あり!すぐ動物病院へ!

上記の確認で『脱水が起きてない=じゃあ大丈夫』ではなく、しっかり夏をのりこえるための脱水対策もかかさずしていきましょう!

犬猫の身体を構成する成分の約70%が水分と言われており、そこから15%~20%を損なうことで死に至ると言われています。そうならないためにすぐ出来る脱水対策を紹介させていただきます!

まずは、フードで水分補給。脱水の代表的な対策と言えば飲水が皆さんの頭に浮かぶと思いますが、あまり水を飲んでくれない子も中にはいると思います。そういった子は、水分を75%以上含んでいるウェットフードや、ドライフードをふやかして水分を取るのも一つの手です。

次に、散歩中の脱水対策。今の時期は暑いですので、散歩中に熱中症はもちろん、急激な脱水症状も起こしやすい時期です。散歩の際に工夫できる脱水対策としては、散歩の時間帯を早朝もしくは日が暮れた時間にずらしてあげることです。

犬猫達は体が高温にさらされることで体内の水分が体外へ過剰に失われてしまいます。暑い時期でもなるべく気温が高くない時間帯に散歩に行くことで脱水症状や熱中症になる確率が低くなります!

夏場の地面のアスファルトの温度は60度まで上昇すると言われています。温度が上昇したアスファルトの上で散歩をすると足裏を火傷してしまう可能性もあります。

暑い時期お散歩の時間を工夫して、この暑いシーズンを頑張って乗り切りましょう!

今回は院内スタッフのにゃうちゃんに協力してもらいました!

にゃうちゃんありがとう♥

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