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2023.08.26
おはようございます、こんにちは、こんばんは
ガジェット大好き獣医師の上田でございます。
突然ですが、皆さんは自分の健康管理をどのように行なっていますか?
私はApple Watchを装着し、歩数、心拍数、運動量の計測などを行なっています。
腕時計としての機能だけではなく、自分の健康状態を日々記録して把握できるなんて、便利な世の中になりました。
そんなウェアラブルデバイスは、人においては当たり前となりましたが、最近では動物用のウェアラブルデバイスも登場しており、上田の心をときめかせております。
そんな動物用ウェアラブルデバイスの中で今回ご紹介したいのが、PetVoice(ペットボイス)です。
首輪に装着して、ペットの動きや体温などを記録できます。
見た目はこんな感じ。院内猫のさっちゃんです。
黄色矢印がセンサーです。別に何の違和感もなく過ごしています。
センサーを取り出してみるとこんな感じです。
ペットボイス コア。
約3.5cmの長さのデバイスで、加速度×3軸、ジャイロ×3軸、地磁気×3軸の9軸センサーを搭載。スマートフォンと同等なんだそうです。
センサーは充電式で、ペットボイスホームに装着すると充電できます。
ペットボイス ホーム+ペットボイス コア
ペットボイス ホームはスマートフォンから遠隔でエアコンを操作できるようになっています。
ちなみに室温も測定しているので、室温が高い時には外出中でもエアコンを遠隔で起動できます。
ペットボイスで記録できることは
・トイレの回数
・食事回数
・水飲み回数
・活動量
・毛繕い回数
・直腸体温(推定)
・安静時呼吸数
とされています。
皆さん、気づきましたか?
何がすごいって、安静時呼吸数が測れるのです!
呼吸数は病気のサインとして、とても重要なのです。
例えば、高齢犬の心臓病で多い『僧帽弁閉鎖不全症』ですが、重症化すると肺水腫となり呼吸困難になります。その徴候として呼吸数が増えます。
日常的に首輪としてつけていれば、呼吸数が次第に増えてきているかどうか手軽に確認できますし、過去の呼吸数も記録してあるので、推移も見ることができます。呼吸数が増えていることに気づくのが早ければ、呼吸困難になる前に治療の強化ができます。
これは一つの例ですが、動物たちの健康も機械で管理する時代がやってきています。
私の知る限りでは、呼吸数を記録してくれるデバイスはペットボイスしかありません。
興味がある方はスタッフまでお声がけください。
ただ、機械にばかり頼るのではなく、実際に自分で目視して呼吸数を数えることも忘れてはいけません。機械の便利さは確かに魅力的ですが、自分の五感を使った正確さをあわせることで、それぞれのメリットを活かし、デメリットを補い、思わぬエラーを防ぐことにつながると思います。
これからの獣医業界に、ペットボイスをはじめとしたIOT家電はもっと普及していくでしょう。そうすることで、動物たちの健康が守られ、家族の安心につながると、ガジェット大好き獣医師の上田は信じています。
動物メディカルセンターのIOT家電獣医師に、オレはなるっ!(非公認)