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2023.11.11

シニア・介護についてリハビリテーション

足が踏ん張れない・・

こんにちは。
しつけとリハビリテーション担当の小池です。

若い頃はドッグランを全力疾走しても疲れ知らずだったワンちゃんも、年齢を重ねてくるとあまり走りたがらなくなることがあります。歳のせいかしら・・と思っていると、『走らない』のではなく、『走れない』状態に気付く場合もあります。

あなたのワンちゃん、しっかりと足を踏ん張れていますか。

加齢による筋肉量の変化や体力の衰えなどによって、うまく踏ん張れないという状態になることもあります。
また、関節炎や神経疾患などの病気がきっかけで、踏ん張りがきかなくなる事もあります。

最近急に踏ん張りが弱くなってきた院内アイドル犬のぼんちゃん。

 

踏ん張れなくなると、何が問題になってくるのでしょうか。

・滑りやすい。ふらつきやすい。こける。
・排泄のポーズがとりにくい。
・排泄時の腹圧がかからないためうまく排便できない。
・起立時に時間がかかる。
・散歩中でもすぐに伏せの姿勢になる。
・歩行が困難になってくる
・運動量が低下=筋肉量低下がすすみ、介護が必要になる可能性も。

座る時に、ゆっくり時間をかけて慎重に座るぼんちゃん。

放っておくと、将来寝たきりの状態になってしまうこともあります。
愛犬の踏ん張りがちょっと弱くなってきたかも、と思ったらすぐに対策を立てましょう。

その1)まずは、痛みや病的な原因が無いかどうか、必ず診察を受けましょう。

その2)適度なエクササイズ
筋肉の低下を防ぐための運動やお散歩を見直してみましょう。
オスワリ&立ってなどのコマンドを使ったエクササイズもおすすめ。

その3)リハビリテーション
弱った機能を回復させるためのリハビリテーションが効果的な場合も多いです。
マッサージやストレッチ、バランス運動など様々なリハビリがあります。

その4)サプリメントや食事の見直し
口から摂取する栄養で体は作られています。様々なサプリメントや食事がありますので、今の状態にあったものを選んでもらいましょう。

その5)サポートグッズをうまく使う
滑り止めマット、滑り止めのついた犬用の靴や起立補助のためのハーネス、姿勢保持を補助するようなグッズもたくさんあります。

うちの子、最近踏ん張る力が弱くなったかも・・と思ったら、すぐに当院にご相談ください。
将来、出来る限り自分の足で最後まで歩けるように、気づいた時から身体のメンテナンスを始めていきましょう。
踏ん張りが弱くてかなり進行してしまった場合や介護が必要な場合も、少しでも快適に楽しく日常を過ごすための提案はたくさんあります。

どうぞ、いつでもご相談ください。

楽しくリハビリしているぼんちゃん

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