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2016.06.11

ペットの病気

放っておくと怖い!本当にあったハムちゃんの皮膚トラブル

こんにちは、動物メディカルセンター茨木・看護師の大盛です。

今回は我が家でも実際に起きたハムちゃんの皮膚トラブルについてお話しします。
診察でも、ワンちゃん・ネコちゃんの皮膚トラブルに出会いますが
実はハムちゃんもひっそりとトラブルに巻き込まれている場合がある
のです・・・!

今は亡き2代目ハム・茶助くん(ゴールデンハムスター)。
私にとって初めてのハムスターの種類で、飼育方法について試行錯誤の毎日でした。
そんな茶助くんと迎えた梅雨のある日、私は彼の異変に気づきます。

「なんか・・・両腰の辺り、かさぶたができてる・・・?」
なぜかそこだけまん丸と”かさぶた”になっていたのです。

ドワーフハムスター     ゴールデンハムスター

梅雨の湿気のせい?何かのアレルギー?もしやストレス!?
病気かもしれないという不安に襲われる中、
調べに調べた結果・・・原因は『臭腺』というハムちゃん特有の体のつくりによるもの
でした。臭腺とは自分の縄張りに匂いを付けるための分泌腺の事です。
ちなみにドワーフハムスター(別名:ジャンガリアンハムスター)とゴールデンハムスターでは臭腺の場所も違うんです!

家族巻き込んでの大騒動になりましたが(笑)、なにはともあれ病気ではなくて良かった!
その後、こまめなお部屋の清掃と乾燥、茶助くんへこまめなお手入れをした結果・・・
無事にかさぶたもなくなり、自慢のふわふわ毛並に復活してくれました!

今回は皮膚疾患ではなく、その子の体質によるものでしたが、
適度なお部屋の清掃管理やそのこに対してのお手入れを怠ってしまうと
そこから炎症や皮膚炎にもつながる場合もあります。
湿気や真菌(カビ)の発生が特に多い梅雨の時期は飼育環境が悪化しやすいため、
様々な皮膚トラブルに要注意です!

可能な限りケージすべてを掃除したり、通気性の良い金網タイプに変えてみる事をオススメします。

また、梅雨以外でも皮膚トラブルは起こる可能性があります
部屋の敷材や食事、時にはダニによって引き起こされます。
普段とは違ったものをあげてから、痒がったりするようでしたら使用を控えてみるのも良いでしょう。

ワンちゃんネコちゃんと同じでハムちゃんにとっても皮膚トラブルは
厄介な存在であり、ストレスの原因にもなります。
出来る限りその子の事を思った生活環境を作り、快適な生活を過ごせるように
してあげましょう。

ちょっとした皮膚の変化に気付いたら私のように慌てず(笑)、まずは診察に来てくださいね!

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