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2021.06.12
ペットの病気
こんにちは。北大阪ペットメディカルプラザの看護師溝口です。
今回はさらに成長したふくの話です。
タイトル通り、膀胱に結石ができてしまいました。
気付いたきっかけは、いつものようにトイレのシートを交換しようと見てみると明らかに血尿が出ていました。尿検査をしましたが、その時は顕微鏡では結晶は見えず、膀胱炎かなという診断でした。
内服薬をのませてみて再検査をしてみると顕微鏡でストラバイトという結晶が見つかりました。
そして膀胱のエコー検査をすると、結石のようなものが見えました。
この結石がもし尿道などに詰まってしまうと尿が出せなくなり命の危険もあります。
ですので尿の状態や尿がスムーズに出ているかなどしっかり見ておくことが大切になります。
治療はふくの場合内科的治療を行うことにしました。
結石の管理はフードがとても重要になるため、まずはフードを尿ケア用に変更しました。
元々食いしん坊でどんなフードに変えてもガツガツ食べるのでそこはすごく助かりました。
あと大切なのはしっかり水分を取ってもらうことです。
水分をあまり取らないと、尿の回数が減って、尿が長時間膀胱や尿路に溜まり菌が増殖するため、結石ができやすくなります。さらに、水分不足により尿が濃くなり、結石ができやすい環境ができてしまいます。
ふくはあまり水を飲まなかったのでどうしたら飲んでくれるか色々考えました。
そして食いしん坊を生かして、まずはドライフードを少し水に浸した状態で与えてみました。すると、水が入ってるのを全く気にせずに食べてくれました。
最近気が付いたのですが、同居犬のハウスに置いている水をよく飲むようになりました。
自分のよりも気に入ったのか以前よりも水を飲む姿が見られるようになりました。
器なども好みがあるようですね。
家では尿の状態を毎日確認し、病院では結石が大きくなってないか定期検査をして様子を見ています。
猫ちゃんは尿トラブルが起きやすいので、皆さんもお家の猫ちゃんの尿の色、量、回数に変化がないか、排泄がスムーズにできているかなどしっかり観察してあげてくださいね。
次回は、6/26UPです♪