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2015.02.18

ペットの病気

白内障

みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。

病気はどんなものだって怖いんですが、目の病気というのは特に恐怖心を煽られるものです。今、見えているものが見えなくなってしまうというのは、想像しただけで恐ろしいでしょう。

皆さんのワンちゃんだって、目の病気に侵される可能性がないわけではありません。
その中のひとつ、白内障について少しお話をしようと思います。
人間でも、特に高齢の方に多い白内障は、目の中にある水晶体に異常が出る病気です。
本来は透明なレンズである水晶体に濁りが生じ、最終的には光を通さなくなってしまうのです。

中には、白内障イコール失明、と考えてしまう方もいるようですが、必ずしもそうとは限りません。早目に発見し、適切に治療を受ければ、失明のリスクはグンと下がります。
それよりも厄介なのは、合併症の方です。
白内障は、ぶどう膜炎や緑内障、網膜剥離といった合併症を引き起こすことがあります。
白内障と付き合っていく上で、これらの存在は非情に困ったことになるのです。

こういったことを防ぐには、毎度のことですが、やはり早期発見に尽きます。
早い段階で異常に気付くことができれば、そこまで失明の恐怖に向き合う必要もありません。
全身の健康診断も大切ですが、時には目に特化した検診を受けてみるのも効果的でしょう。

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