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2015.01.20
みなさん、こんにちは。
動物メディカルセンター、統括院長の北尾貴史です。
大人のみなさんは、自分の調子が悪いときすぐにそれに気付くことができます。小学生くらいの子どもでも「お腹が痛い」などと周囲の大人に伝えることができるでしょう。
赤ちゃんの場合はどうでしょう。言葉も話せませんので、ただただ泣くことしかできません。ですから、パパやママが察してあげないとなりません。
これは、赤ちゃんだけでなく、皆さんの飼っている犬たちも同様です。
では、犬の平熱ってどのくらいかご存知ですか?
こういった数値を把握しておくことで、大切な家族であるワンちゃんを守ることができるかもしれません。
犬の体温は38度から39度くらいと、私たちより高めです。
病院では体温計を肛門に入れて、直腸で体温を計ります。自分でやるのはちょっと怖いかもしれませんので、普段から毛の少ない場所、例えば耳の内側などを触って、「このくらいの温かさ」と覚えておくといいでしょう。
ほかの数値で言うと、呼吸数は1分間におよそ20回から30回程度です。
犬が落ち着いている状態で、お腹に触ってみたり、口や鼻の前に手をかざして数えれば、簡単に調べることができます。
心拍数は、犬の大きさによって変わります。
大型犬だと1分間に60回から90回くらい、小型犬で120回前後です。
両手で犬の胸のあたりを包むように触ると、鼓動を感じることができると思います。
これらの数字はあくまで基準値です。
もちろん個体差がありますので、健康なときにそれぞれのワンちゃんの正常な数値を計っておくと、いざというときに役に立つでしょう。
病気になってから慌てるのではなく、普段からすぐに異変に気付けるように準備しておくことが大切なのです。